逆に「大きな勘違い」をしろ。それが出世への近道になる根拠

 

ところが社会人になったら勘違いが出来ちゃったわけですよ。「あのオッサンで年収1000万? それならオレもイケるんじゃないの?」って思っちゃったんですよね。ちなみに後で聞いたらその人は天下の東大卒だったらしいんですよね。まったく勘違いってスゴいよね。先にそれを聞いていたら、たぶん勘違い出来なかったと思うんですよ。

でもね、勘違いが出来たおかげで、その勘違いを形にしようと頭を使って、身体も使って、その両方で努力もしてみたら、ホントに現実になっちゃったんです。つまり、勘違いを現実にするのが努力だとも言えるんですよね。

まずは自分のひとつ上のポジション地位に向かって勘違いが出来るのかどうすれば勘違い出来そうなのかを考えてみたら良いと思うんですよね。

今現在、自分よりもひとつ上のポジションに就いている人をじっくりと観察して、その人のダサいところを見つけるんです。

  • ロクにエクセルも使えないじゃないか
  • なんだ、英語も話せないのか
  • いつも時間にルーズだなぁ
  • プレゼンの歯切れが悪いんだよなぁ

こういうところを見つけて、自分と比較するんです。そして自分が勝っているところを見つけるんです。まずはそれを磨くんです。斬り合いをしても刃こぼれがしないように刀を鍛えるんです。しかもその項目が、その地位に登るために必要な要素だと、より現実性が高まり気分もアゲアゲになってきますから。そうしたら、「この分野ならオレの方がスゴいじゃん」って勘違い出来ますから。

そういう柱を複数作るようにしたら、段々と「オレも部長になれるんじゃないの?」って思えるようになりますし、それが昂じてくると「オレが部長になった方が良いんじゃないの?」って思える時が来るんです。ここまで勘違いが亢進したら、あともう一歩の踏ん張りと、ほんのちょびっとの運があればその勘違いは現実に転化しますから。

だからまずは勘違い出来るようになりましょう。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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