鉄道各社に「ベビーカー優先車両を導入して」と要望書を出した結果

 

ベビーカーでも気軽に外出できる日を目指して

この要望書は、車両導入を求めるものではあるが、私自身、それは「絶対」とは思っていない。目的は、赤ちゃんを育てる親がベビーカーでも気軽に外出し移動できる環境とマインドを形成したいということである。ベビーカーを車両の乗せることで、白い目で見られる状態を否として、子育てする母を温かく見守れる世の中のためのきっかけづくりである。この思いの本質を各社はどこまで理解しただろうか。回答という業務の中で、その思いを汲めるだけの余裕が各社ともないのが少し悲しいが、回答を見ながら、わかったことは、利用者のマジョリティ形成の重要さである。だから、その一歩は車両導入ではなく、きっかけとしての企画づくりかもしれない。導入しやすい地方の路面電車などで、ある時間だけベビーカーのお母さんを運ぶ取り組みなどでもよい。そんな企画を練りながら、この先も行動を続けていきたい。

image by: Tonv / Shutterstock.com

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特別支援教育が必要な方への学びの場である「法定外シャローム大学」や就労移行支援事業所を舞台にしながら、社会にケアの概念を広めるメディアの再定義を目指す思いで、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを模索します。

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