鉄道各社に「ベビーカー優先車両を導入して」と要望書を出した結果

 

各鉄道会社からの回答

回答では、相鉄が「列車の先頭および最後部車両にフリースペース(車いす、ベビーカーをご利用のお客様スペース)を設けております。現状におきましては、混雑緩和への対応や、車両スペースが限られていることなどから、様々なニーズに対応する優先車両の導入は困難であるかと考えております」とし、現状維持との考え。

京急は「ご要望は、今後の課題としてお預かりさせていただき、周辺同業他社の状況および社会情勢を鑑みつつ検討させていただきたく存じます」と、他社を見ながら、という回答は正直でもある。

東京メトロは「広くお客様に対してベビーカー利用への理解・配慮が得られるよう、車両のフリースペース設置箇所付近へ、ベビーカー等を優先的にご利用いただける場所であることを周知するベビーカーマークステッカーを貼付しております」「『メトロのトリセツ』などの利用案内冊子を通して、ベビーカーを折りたたまずにご利用いただけること等の周知に努めております」と説明している。

できないことの見解のうち、小田急は女性専用車両導入には定時運転への影響を考慮し車両数や時間を限定していることを前提として「更にお客様を限定した車両を導入することは非常に難しい」としているのが本音らしく、女性専用車両さえ運用が難しいという現実を示しているようだ。

東急は「特定の車両をベビーカー優先車両とするのではなく、どの車両に乗車されてもベビーカーをとめやすいように車両すべてにフリースペースの設置を進めております」「ホームのスペース、各駅での乗降時分が限られることから、ベビーカーについては1つの車両に集中してではなく、分散してご利用いただきたいと考えております」と回答し、こちらは「全車両のフリースペース」で多様なニーズを受け止めたいという考えなのだろう。

print
いま読まれてます

  • 鉄道各社に「ベビーカー優先車両を導入して」と要望書を出した結果
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け