北朝鮮から聞こえる軍靴の音。危機感のない韓国を待ち受ける誤算

 

3. 日本への影響

米国の研究所は、北朝鮮が核兵器を13~30個保有している可能性があるとの分析し、このうちプルトニウムを原料に製造された核兵器数発が日本を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」に搭載できるほど小型化されたとみられる。というが、これは戦争費用分担で、日本に応分の負担を求めるための脅しであろう。

十分な威力を持った爆弾という意味では、プルトニウム原発でないと小型化できないが、前回の核実験では、まだブースト型であり、小型化には限界があるはず。砲身型ウラン原発なら、可能性が高いが威力は小さい。それでも大きな被害が出るので、東京に落ちれば1万人以上の死傷者が出るかもしれないが、プルトニウムではないと思う。

ということで、攻撃が始まれば、車載型ノドンを可能な限り叩くことが必要になるが、米空母の攻撃に期待するしかないのが現状のようである。後は、SM3迎撃ミサイルで撃ち落とすことである。

また、核兵器は数個しかないので多数のミサイルにはサリンやVXなどの化学兵器が搭載されるのであろうとみる。

日本も戦争の影響を受けるし大きな被害が出る可能性も否定できない。このため、外交交渉で解決するのが一番良いが、北朝鮮が核放棄をしないことが明白なので、展望が開けていない。

戦争になるとみて、日本は準備をする必要がある。まず、ソウルにいる邦人退避が必要であり、韓国政府は日本政府とは交渉しないようであるので、在韓米軍の家族退避に合わせて、邦人退避も米国にお願いすることである。

今後、核戦争の準備をする必要もありそうである。国家が核シェルターを主要都市の地下に整備することが求められるようだ。

さあ、どうなりますか?

 

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