テスト前の「ノート貸して」「ジュース1本ね」が正しかった理由

 

続いてははもう一つのメリットについて解説をします。立場を変えて、おカネを受け取る側のメリットについて書いてみます。

イヤイヤ、メリットもなにもおカネや対価を受け取っていればそれだけでトクしたんだからメリットでしょ、という人は視野が狭いんですね。単純になにかを受け取ったから美味しい思いをしたという話では無いのです。

皆さんにとって(ま、私にとってもですが)おカネって非常に重要なものですよね。人によっては命の次に大事なものだって考えるかも知れませんしね。そういうものを、特定少数(つまり友人とか知人ということです)からもらうということは、フツーはなかなかやれません。

多分、一般の方は、友人知人親しい人に、「あ~、それはおカネをくれたら教えてあげる」ってスラッと、でも明確に宣言することに非常に大きな抵抗を感じるんじゃありませんかね。なんだか分からないけどものすごく後ろめたく感じたりしませんか。えええ? 友達にカネを要求するのか的なね。

しかし今回はそれを言いなさい、と言っているわけですね。で、頑張って、意を決してそれを言ったとする。そうしたらあなたのこころの中で何が起こるかイメージ出来ますか。あなたが真人間で、正直に、真っ当に生きているのであれば、「これで相手が本当におカネを払っちゃったら大変だぞ」って思うはずなんですよ。特にこれが最初のケースであれば。だから最初は相手が、おカネがいるんならもう良いよ、と言ってくれた方がホォーっと一息つけるというか、安心したりするんです。

これってどういうことだか分かりますか? 要するにこれは、自分が提供する情報に、本当にそんな価値があるのか不安であるということなんです。おカネを受け取って話をしたら、「なんだよその程度の話だったわけ~?」って言われちゃったら、もう穴があったら入りたいくらいの心境になっちゃいますよね。だからおカネや対価を受け取らない方が気が楽なんですよ。みなさんはこれを繰り返して生きてきたわけです。

だからあなたの発する情報の価値が高まらないんですよ。

だからいつもありきたりのつまらない話しか出来ないんですよ。

タダで提供する情報って、発信者側にプレッシャーなんてありませんから。どうせタダなんだからクオリティーについては文句を言うなよ、という暗黙の了解があるわけですよね。そんなぬるま湯の情報ばかりを取り扱っていたら人生が輝くわけないじゃありませんか。

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