手術が下手、鬱の過去も。ノーベル賞の山中教授、iPS細胞発見物語

 

~村上龍の編集後記~

山中先生に、体細胞クローン「ドリー」について聞いた。

先生は「ここカットされると思いますが」と前置きして「ドリーは乳腺細胞から生まれたので巨乳女優の名前が付いたんです」と笑顔になった。明るい人だなと思った。

iPS細胞は、困難な試行錯誤の連続の末に誕生した。「何とかなるという明るさがないと努力を維持できない

研究者より、経営者の役割が大きくなったらしい。再生医療に国を挙げての期待が高まる中、想像を絶する重圧があるはずだ。

私たちには、過度な期待を持たず、冷静に希望を見出すことが求められている。

 

 

<出演者略歴>

山中伸弥(やまなか・しんや)1962年、大阪府生まれ。1987年、神戸大学卒業後、国立大阪病院で臨床医に。1993年、渡米しグラッドストーン研究所へ。2006年、京都大学でiPS細胞を発見。2012年、ノーベル生理学・医学賞受賞。

source:テレビ東京「カンブリア宮殿」

 

テレビ東京「カンブリア宮殿」

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