ぐっすり眠れるパジャマはどれ? 睡眠と服装の深いカンケイ

2017.05.15
by Mocosuku
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よい睡眠をとると、目覚めた翌日の朝は晴れやかで、仕事や生活の質もあがってきますね。

よい睡眠をとるには、環境を整えることが大事な要素の1つです。

そこで今回は、寝具の中でも寝る時に着るパジャマについて考えてみましょう。

寝間着の種類

寝間着には、パジャマ以外にも浴衣、ネグリジェ、甚平(じんべい)などがあります。

浴衣を着て寝た朝には、前がはだけてしまって帯だけ、という経験は誰もがあるでしょう。ネグリジェも上にまくれ上がってお腹がでてしまうことも。

寝相のよい人だととくに問題ありませんが、ほとんどの人は寝ている間に寝返りを何回もうちます。

そのためにもすっぽりと体を覆うパジャマが適しているといえます。

パジャマの素材

パジャマの素材にはいろいろな種類がありますので、特徴を知って、季節に合わせて着替えましょう。それぞれの素材の特徴は、次のようなものです。

綿

吸水性や肌触りがいい。洗濯に耐えられる

シルク

しっとりとして肌触りがいい。吸水性、放湿性がある

吸水性が高い。夏に向いている。チクチクした感じがある場合も

ニット

保温性が高い。冬に向いている

ウール

保温性が高い、汗をかいてもにおいがつきにくい

フリース

保温性があるが、化学繊維で静電気がおきやすい 

パジャマの基本条件

それでは、よい眠りを得るための、基本のパジャマはどのようなものでしょうか。

以下の条件のものがよいでしょう。

・生地の肌触りがよいこと

・通気性・吸水性がいい素材であること

・ウエスト部分に締め付けがないこと

・腕周りなどがゆったりとして、体の動きに支障のないこと

サイズは、ある程度ゆったりとしたものを選択しましょう。

しかし、大きすぎたり長すぎたりしても体にまとわりつき寝苦しくなります。襟元が詰まったもの、ウエストのゴムなど体を圧迫するものは、安眠を妨げます。

寒い冬には、フリースのパジャマを着て寝たくなりますが、フリースは化学繊維ですから、静電気がおきやすく、汗もすいにくい素材です。静電気防止のスプレーや静電気防止効果のある柔軟剤を使用するといいでしょう。

汗を吸うために、綿か絹の肌着をきてからフリースを着るといいですね。

香水が寝間着??

かつて、「私の寝間着はシャネルの5番」と言ったアメリカの映画女優がいました。

実際に裸で寝ることは安眠につながるでしょうか。

睡眠中は、かなり汗をかきます。

汗を吸い取るものがないと、そのまま汗が蒸発して、気化熱により体温が奪われてしまい、風邪を引く原因になります。

欧米では裸で寝る習慣があるようですが、欧米の気候が日本よりカラッとしているため可能ではないのかと考えられます。

高温多湿の日本では、裸で寝るのは向いていません。

普段着のまま寝るのは?

それでは、パジャマに着替えず、普段着のまま寝るとしたらどうでしょうか。

外出から帰宅して、ジャージやスウェットなどのルームウエアに着替え、そのままルームウエアで寝る、という人がいるかもしれませんが、良質で快適な睡眠を得るためには適したことではありません。

ジャージは運動目的の服ですから、丈夫で体温の放出を防ぐ機能を持っているものです。生地が厚くできているのでパジャマには向きません。

また、寝る前にきちんとルームウエアからパジャマに着替えることで安眠できます。

それは、脳が睡眠モードに切り替わるためです。

パジャマに着替えることによって、「これは寝るためのリラックスウエア」という認識が脳に働くのです。

「パジャマの基本条件」でお話ししたように、パジャマに求められる機能でとくに大事なのは、吸水性がよく、ゆったりとしていることと運動性が特に大事です。

自分の好みの柄で、サイズも素材にもこだわって、よい睡眠を得ましょう。

 

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)

医療監修:株式会社とらうべ

 

<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

image by: Shutterstock

 

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記事提供:Mocosuku(もこすく)

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