40代サラリーマンをクリエイターへと進化させた「謎のロボ」

 

頭に浮かんだトップクリエイターの言葉

納期に対する厳しさを百も承知で依頼を受けたときに、過去に聞いたトップクリエイターAさんのお話が頭に浮かびました。

ウェブ業界で活躍されていたAさんは、あるとき専門外である映像制作の依頼を受けたそうです。

学生のときに8ミリフィルムで映像制作を行っていたことを依頼主が誰かから聞き、Aさんは映像もできると思ったようです。

あくまでも趣味で行っていた映像制作であり、プロレベルのものは作ったことがなかったそうですが、お仕事を受けて四苦八苦しながら納品したそうです。

こういった舞台裏は、なかなか表には出てきません。そして「トップクリエイターのAさんが今度は映像作品を作った」というお話だけが大きく取り上げられて、それを見た人達は「Aさんは才能豊かな人だ」と捉えます。

Aさんはプロの現場でも実際にはこのようなこともあり、少し無理めな仕事でも頑張って受けることで、仕事の幅を広げられると仰っていました。

テレビ局から依頼されたダンボールロボット制作も、まさにこのような状況でした。

どんなに大変でも、たかが一週間程度のことだし、万が一に納期に間に合わなかったとしても(そんなことは微塵も考えませんでしたが)死ぬわけでもなく、ならば挑戦する以外の選択肢はない。そんな心境でした。

>>次ページ 予想外に大きく扱われたダンボールロボット

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