これは酷い。国語のプロが追及する、新センター試験「12の不備」

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現在、大学入試で行われているセンター試験に代わって、平成33年から実施される「大学入学共通テスト」のモデル問題例が文科省によって決定されました。まぐまぐの新サービス「mine」で無料公開中の、「ふくしま国語塾」主宰・福嶋隆史さんの記事では、今回のモデル問題例を「求めている技能が明確になった」と一部評価しつつ、「不備が多過ぎる」と12箇所の問題点を厳しく指摘。福嶋さんは「作問者と採点基準のレベルの低さ」を痛烈に批判し、「50万人規模での記述設問は廃止すべき」との持論を展開しています。

大学入学共通テスト(センター試験新テスト)モデル問題例「12の不備」を追及する

設問の狙いは優れている。しかし、問い方と採点基準に不備が多すぎる

これが、国語モデル問題例1の大まかな感想だ(問題例2もおおむね準ずる)。

そして結論としては、こうだ。

50万人規模での記述設問は無理。やるなら従来どおり全てマーク式にするしかない。しかし、それでは国語テストとして有効に機能しない。ゆえに、センター試験の代替テストそのものをまるごと廃止すべきである(少なくとも国語は)。1次試験は廃止。現在の2次試験のみを試験とし、各大学が各大学の基準・方法で試験をする。これが最善だろう。

むろん、記述設問には価値がある。記述させてこそ、思考力を測ることができる。しかし規模として無理なのだから、仕方ない。

私は大学入試制度の専門家ではないので、制度上の解決策については今はこれ以上述べない。私は国語教育の専門家であるから、なぜ「無理」だと言えるのかについて、あくまでも具体的な問題例をもとにして述べることにする。

これを書いている今は、2017/5/17の深夜(つまり5/18未明)。

大学入学共通テスト(仮称)の問題例等は、昨日(5/16)、大学入試センターのサイト上にて公開された(こちらにPDFへのリンクがある)。

直後、すぐに国語の問題例を解いてみた。解答解説も含めて詳細に妥当性を検討した。そして今日、中3~高3の生徒10名に問題を与えてみた(さらにその翌日、中2~高1の生徒9名にも与えたので、中2~高3の19名に与えたということになる)。

そのプロセスにおいて判明したことを、ここに記録しておく次第である。

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