ゴーストタウン化する大都市郊外。かつて憧れの高級住宅街の末路

 

私の知人も、ここに家を持ちましたが、毎朝、夫を車で駅まで送り、学校や習い事の子供たちの送り迎え、最後、深夜近くに帰る夫のお迎えと、1日中、運転手よ~と言いながらそれはそれで幸せそうでしたが、女性も仕事を持つのが当たり前になった今の時代には合いません。

価格が下がっても、ここをあえて購入しようという方の生活パターンが見えないというのが現状です。

知人は、「自分の子供たちだって、不便過ぎてここには住みたくないっていうんだから、仕方がないわよ~。でも、ここを売れば、かなりいい老人ホームに入居するぐらいの資金には困らないはずだったのに。それでも、お正月には、家族が集まれる実家としてのこの家を、できるだけ守っていくけど、後のことは子供たちが好きにすればいい」…と。

都市の空き家問題は田舎とは別の意味で深刻です。特に、環境のよい高級住宅地として分譲されたところは、他に転用がききません。

空き家の活用として、様々なアイディア出され、モデル的な取り組みがされますが、根本的な解決策にはならないと思います。人口が40年後には、今の7割まで減少するというあまりに大きく避けられない現実の前に、過剰に存在する住宅の活用方法の妙案などないのです。

そして、人口減少に伴い、女性も高齢者も皆が働いて社会を支えなければならない時代に、専業主婦が家にいることが前提で価値を持っていた郊外型の高級住宅地は、一番難しい現実に直面していると言えます。

 

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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