「玉子焼きを綺麗に作れるようになりたい…」。そんなお悩みが、無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』の著者で現役板前のgatugatu佐藤さんのもとに届いたそうです。とは言え、玉子焼きを見栄え良く作るのにはやはり訓練が必要ですよね。しかし、「ズボラ&手抜きのプロ」と自称する佐藤さんは、自ら「邪道」と言いつつも簡単に出汁巻き玉子を作れる方法を紹介しています。
誰でも作れる! 邪道! 出し巻き玉子
gatugatu佐藤です。「手抜きですぐ作って食える出汁巻き玉子」を伝授します。
「玉子焼きを綺麗にできるようになりたいです!」。このようなことをよくメールで頂くのですが……正直にいいますと、玉子焼きを「綺麗に」作るのは簡単ではないです。何度も挑戦が必要。これが出汁がたっぷり入った「出汁巻き玉子」になるとさらに難易度があがります。私も初めは、売り物にならないほどブサイクな出汁巻き玉子しか巻けませんでした。当時のお店ではランチの日替わり定食に必ず出汁巻き玉子が付いていましたので、毎日作るわけです。しかも、1人分ずつ作るととんでもない時間がかかるので、馬鹿でかい出汁巻き玉子を3~4本を作る。で、細かく切って使います。このでかい出汁巻き玉子がまた難しいのです。大きくなるほど重たくなるので、勢いをつけて巻く必要があるのですが勢いをつけ過ぎると今度は、はみ出して落としてしまうのですね。この加減が難しい。で、落としたら終わり。当たり前ですが、グチャグチャで使えません。「コラぁ~! 佐藤!」と言われながら、毎日毎日巻き続けて3か月後くらいに何とか綺麗に巻けるようになったわけです。
これを聞くと、多分あなたは、「やっぱり簡単ではないんだな…」と思うはずです。ですが、実は、私、簡単できる方法を考えついています。私は料理以上にズボラ&手抜きのプロでもあります。この方法は、料理人たちから見ればかなりの「邪道」。「お前に料理を作る資格は無い!」と言われてもおかしくないほどの手抜き技です。しかし、あなたにはすぐに「美味しい出汁巻き玉子や玉子焼きが作れるようになって頂きたい」という思いがあるのでお教えしようと思います。ぶっちゃけていうと方法、やり方などどうでもよくて、完成品が綺麗で美味しければそれでいいと思うのです。私はそういう考え方ももっています。なので、邪道ではありますが、出汁巻き玉子が簡単に綺麗にできる方法を今から公開します。公開しますといっても、すでに公開されている、以前からブログに掲載してある料理です。「作ったよ」と言う場合は、再度挑戦して頂き、知らなかったという場合は、すぐに挑んでみて下さい。本来は菜箸を使うのですがフライ返しを使って簡単にできる方法です。
この方法、以前働いていた店で超! 不器用なアルバイトの男の子に教えたことがあるのですが、できてましたね、簡単に……レシピ再公開です。
レシピ
【材料】
卵(M玉)……3個
出し汁…………60cc
(水60cc、かつお出しの素1つまみ(3本指)
淡口醤油……小さじ1杯(5cc)
サラダ油……10cc
1.出し汁を作ります。
ボウルに氷水を準備しておきます。鍋に水60cc、かつお出しの素1つまみと淡口醤油小さじ1杯を入れて中火にかけます。かつお出しの素が、溶けたらすぐに火を止めます(溶ければOK沸騰させなくていいです)。鍋ごと氷水に入れ冷します(卵と混ぜる際に熱で卵が固まってしまうので冷しておきます)。
2.ボウルに卵3個を割り入れ溶きほぐします。
その中に、冷ました「出し汁」を入れます(少しずつ混ぜながら入れて下さい、早く全体に混ざります) 。
3.玉子焼き用フライパンを強火にかけ30秒後、油10ccを入れます。
フライパンからうっすら煙が見えたら、一度火から離し、煙がおさまるまで少し待ちます。
4.煙がでなくなったら(約20〜30秒後)、火に戻し、出し汁を入れた卵を流し入れます。
弱火にします。すぐにかき混ぜます、スクランブルエッグを作る要領で卵を固めていきます。
5.卵が完全に固まる前にフライ返しで、1/3分手前に折りたたみます。
6.同じ要領で残りも手前に折りたたみます。
7.フライ返しで形を整え、綺麗な面が上になるようにまな板にのせます。
8.4等分に切ります。
9.平皿に盛り、大根おろしを添えて完成です。
大根おろしに濃口醤油をかけて出し巻きにのせて食べると美味いです! 出し巻き玉子に不足しているビタミン類を大根が補なってくれます!
この出し巻き玉子の「コツ」は、ある程度スクランブルエッグ状態になったら玉子が完全に固まらないうちに素早く巻き込んでしまうことですね。それと仕上げの時、表面を弱火でしっかり固めるときれいにできます!
これで、あなたにも「居酒屋並み」の出し巻き玉子が自分でできるようになります!もちろん、「玉子焼き」にも応用できます。
明日にでも是非挑戦してみて下さい!