エビで鯛は釣れない。客集めの特典バラマキが無意味な理由

 

そうはいっても…、と思うかも知れませんが、特典を付けるのであれば、まずは、優良顧客に特典を差し上げることが何より先決です。

新規会員をエビで釣るのではなく、会員になったときにどうなるか? という会員になったあとに起こりうるメリット会員にならかった場合どうなるか? というときのデメリット、この両方を伝えることの方が特典を並べるよるりもよっぽど重要です。

特典は会員になって下さったお礼として差し上げるくらいで丁度良いのです。「集めるために…」という道具ではありません。

なぜこんなことをいうのかというと、実際に特典をいっぱいつけたところで、貰えるものさえ貰えたらそれでいい、という人は多く、また貰えるもんは貰ったら去っていく、という人が大半だからです。それとは逆に「私はそんなものに釣られて顧客になりたくない」という安く見られたくない人も少なからずいるからです。

また、せっかくお金や時間をかけて用意した特典。その特典そのものの価値さえも下げてしまいます。

たとえば、「この○○を挙げるから会員になって」ではなく、「会員になってくれてありがとう、これ、ほんの気持ちですけど…」といって、渡す○○(※○○には特典となる商品やサービスをご自身で当てはめてみてください)。

どちらも同じ値段の○○であっても受け取る側の感じる価値には雲泥の差が生まれます。そういうことです。小手先だけで特典をつけて…というのは結局、ほんとは価値あるモノも無価値なモノとして配るようなものなのです。

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