「貴方のためを思って…」と言う人はなぜ嫌われるのか?

 

現在私の中では最初に述べたように、自分の目線で相手のことを考えるのではなく相手の目線を想像して相手のことを考えて行動しながら、その行動は全て自己満足で行ったことであり見返りを求めるものではないと思っている。

こういった考えが本当に正しいかは分からないが、相手のことを考えすぎてもいけないし、独りよがりの意見になってしまってもいけないという思いからこのようなバランス感覚になっている。

バランスという言葉を使ったがそれも正しいかは分からない。相手目線と自分目線の綱引きのようなイメージを持って日々人間関係にアプローチしているが、全く違う価値観が存在している可能性もある。

自分と相手という一人称と二人称の関係性を考えるが、自分という一人称の気持ちを全て把握しているわけではないし、相手も同じように言える。自分の意見を主張していると思ってもそれは本当に自分の意見か分からなくなる時だってあるのだ。だからこそ人間と、人間が作る関係は面白いと思っている。

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■医師を目指して二浪したが実力不足のために薬学部へ。しかし、薬学には全く魅力を感じられなかった。哲学や心理学などの本を読み漁り、サークル活動やフリーペーパー作成など大学生活を薬学以外に費やした。 ■薬剤師資格を持たないまま卒業し、臨床心理士を養成する大学院へ進学。しかし、臨床心理学の現状に落胆。 ■薬学の勉強をし直して薬剤師資格を取得。薬局に勤務し今に至る。 人間とは何を考え、どのように行動するべきなのかを大学生活の4年間で考え抜いた。友情や恋愛、道徳や倫理などジャンルにとらわれないものを提供する。

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【著者】 小原一将 【発行周期】 毎月1,11,21,日

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