中国の大学入試用カンニング道具がスパイも真っ青の代物だった

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中国で毎年6月に行われるのが、「高考」と呼ばれる大学統一入学試験。この試験ひとつで人生が左右されるとあって、国民の力の入れようは大変なものがあるというのですが…、商魂逞しい中国人がこの一大イベントを見逃すはずもなく、とんでもないカンニングアイテムが売られているのだとか。無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の日本人著者・ジンダオさんが、その過熱ぶりと「違法アイテム」を紹介してくださっています。

作弊(zuò bì)不正行為

今も昔もイタチごっこは収まりそうにありません。現代カンニング技術は、スパイも真っ青です。

6月の中国はピリピリムード。それは人生に取って大切な「高考gāo kǎo)」と呼ばれる、全国統一試験があるから。

正式な名称は「普通高等学校招生全国统一考试」と呼ばれ、試験は6月6日と7日の二日間。江蘇省や浙江省など一部の省は9日までの三日間を使い、受験生は全精力を注いでテストに望みます。基本的な日程は7日の午前は国語、午後は数学。8日は文系または理系のテスト。午後は英語となっています。江蘇省は9日に物理や歴史、地理などのテストがありテスト日程が異なるようです。また学校の場所によっては道路を走る自動車のクラクションなどの騒音が試験の邪魔にならないよう、時間限定で道路を封鎖して試験対策を行う場合も。

試験の点数を元に志望校への入学が決定するのですが、この期間に絞った便乗商売もアチラコチラで見かけられます。「ワンタン屋」で「高考状元套餐(gāo kǎo zhuàng yuan tào cān)高考合格セット」なるセットメニューが登場。藁にもすがる思いで購入する親御さんもいるかも知れません。

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中国のサイトで「高考」に関する、あの手この手の不正行為について、スパイも真っ青な実情が載っていたのでご紹介。当然、不正行為は法律で処罰されます!

【古代】

  • 試験官への賄賂
  • 受験者の替え玉
  • カンニングペーパーの準備

【現代】

  • 回答を手のひら、お腹、腿、爪に記入。
  • 受験者の替え玉
  • 高技術のカンニングペーパー

基本的に過去も現代も同じような手法で、試験に望んでいるのが分かります。「回答を身体に記入」という事は事前に回答が出回っていると言うことですが、これも偽の回答を販売する業者がいるようで、すがった先が実は嘘だったという場合も。

ただし! 試験を実施する側も手をこまねいている訳ではありません。「受験者の替え玉」防止に、こんな技術を使って受験者を本人確認。個人を識別する身分証明、顔の認証識別、指紋の認証識別で個人を確認。これ以外にも金属探知機を使って不正品の持ち込みを防止しています。

中国人の身分証明には上半身の写真とICチップが埋め込まれ、出身した場所や誕生日情報が分かるのですが、現在は個人の指紋情報も登録。そのため試験会場に入る際に、指紋と顔認証で本人確認。この辺の確認方法は日本よりも厳しい一面を持っています。

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