ガットキープって何?
「夜、飲み屋に行くと、よくカウンターの棚に、『ボトルキープ』をしてあるお酒が並んでいるでしょう。そして、それぞれのボトルには、お客様の名前が書いてありますよね。あれと同じで、自分のガットに、名前を付けてキープしてあるのです」
なるほど。「マイガット」がお店に置いてあるというわけです。では、どうしてマイガットがお店にキープしてあるのでしょう。
ガットは、練習をすればするほど切れます。選手にとって、ガット代はバカになりません。長いロールで買った方が安上がりです。そこで、このお店は、お客様にロールで買うことを勧めます。そして、そのロールをお店で預かってあげることにしたのです。
自分のガットがお店にキープしてあれば、自然とそのお店に行って張り替えてもらうことになります。ですから、ガットをキープしているお客さまは、確実にお店のリピーターです。考えましたね。
では、ガットはどのくらいの練習時間で切れてしまうのでしょう。部活の学生さんですと、平均して1か月で切れてしまうそうです。ということは、一人のお客様が年間10回くらいはガット張り替えのためにお店にやってきます。
一般的には、スポーツショップへの来店頻度は、年間1~2回です。はるかに、この数字を上回っています。つまり、ガットキープは実に効率の良い「囲い込み」方法なのです。
では、通常売られている一本分のガットとロールガットとでは、どのくらいのお得感があるのでしょう。