ガットキープをするワケ
バドミントンですと、ラケット一本に使うガットは10mになります。ロールガットは、100mのものと200mのものが一般的です。ということは、一つのロールで10~20本張れます。しかも、値段はロールの方が20%ほど割安です。つまり、通常より2~4本分多く張れることになります。それならば、ロールガットを買った方が得です。そのロールガットをお店で預かってもらえれば、いちいち自分で持っていく面倒がなくなります。これが、マイガットをキープするお客様が多い理由です。
そして、このお店では、ガットキープをしたお客様は、ガット会員として登録されます。会員になるともらえるのが、ガット張スタンプカード。ガットを1回張るごとにスタンプが押され、10回スタンプがたまれば、1回無料でサービスしてもらえます。
ガットの張代はお店によって違いますが、別途必要です。1回1,000円くらいでしょう。選手にとって、この支出もばかになりません。1回だけでも無料になるのなら、お客様はずいぶん得をした気持ちになります。これも、会員になってもらうための仕掛けです。
さらにいえば、ガットキープの良さは、価格だけではありません。選手は、技術が上がるほどそれぞれの張り方の好みが出てきます。ガットキープがしてあるお店ならば、そんな微妙なことも分かってくれているのです。私が選手なら、このお店のガットキープシステムを使いますね。
いかがでしょうか。ガットキープの仕組みは、確実にリピーターを増やす方法です。今お店がお持ちの技術の中でガットキープのような方法を応用できるものはありませんか? それを見つけられれば、さらにリピーターを増やすことができます。どうか一度お考え下さい。
■今日のツボ■
- スポーツ店にとって、用具の修理や交換は必須の技術である。
- マイガットをお店でキープすると、確実にリピーターが増える。
- さらに、スタンプカードでガット張代をサービスすると効果的。
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