習近平のウソに苛立つトランプ
習は現在、「美しい言葉」を語ることで、世界での評判を上げています。どんな美しい言葉?
- 「グローバリズムを絶対支持する!」
- 「核兵器のない世界を目指す!」
- 「パリ協定を推進していく!」
などなど。日本以外の多くの国々では、「おお~、習近平は、トランプより偉い!」と考えられている。
北朝鮮の話。中国がアメリカのために北朝鮮を叩きつぶすというのは、もちろん「ウソ」です。なぜ? まず、中国は北朝鮮の核ミサイルを恐れていない。なぜなら、北のターゲットは、アメリカ、日本、韓国なのです。次に、中国にとって北は、アメリカの侵略を防いでくれる「防波堤」「緩衝国家」。だから、強くてもいい。
では、なぜ習は、トランプにウソをついたのか? 「米中関係を悪化させないため」でしょう。アメリカが本気で「中国封じ込め」に動けば、中国は困ります。
しかし、ウソはしょせんウソ。トランプは、「習の野郎、やはり口だけだ!」と気が付き始めた。そして、苛立ち始めた。
トランプ氏不満、中国の北圧力は「不十分」
読売新聞 6/21(水)11:07配信
【ワシントン=大木聖馬】トランプ米大統領は20日、ツイッターに、「北朝鮮を巡る習近平(シージンピン)中国国家主席と中国の努力には非常に感謝しているが、うまくいっていない」と書き込んだ。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する中国の圧力が不十分との認識を示した。
悪化し始めた米中関係
トランプさんは、「口だけ」ではありません。それが「良いか悪いか」はともかく、「有言実行」です(たとえば、「パリ協定離脱」など)。ツイッターで投稿するだけでなく、現実に中国への圧力を強め始めました。
まず、いままでノータッチだった中国の「人権問題」を批判し始めた。
米国務省の人身売買報告書、中国を最低ランクに格下げ
CNN.co.jp 6/28(水)12:10配信
(CNN) 米国務省は27日、世界各国の人身売買の実態に関する年次報告書を発表し、中国を4段階中の最低レベルに格下げした。報告書は格下げの理由について、中国は「人身売買の廃絶に向けた最低基準を満たさず、目に見える努力をしていない」と説明している。
さらに台湾への武器売却を決めた。
米、台湾へ武器売却の意向表明 トランプ政権下で初
CNN.co.jp 6/30(金)10:29配信
(CNN) 米国のトランプ政権は29日、台湾に14億ドル(約1,570億円)相当の武器を売却すると議会に通知した。トランプ政権下では初めて。中国からは強い反発が予想される。台湾への武器売却は、米国家安全保障会議(NSC)のアントン報道官が確認した。
そして、中国の銀行に制裁。
米トランプ政権、中国の銀行に制裁 北朝鮮への圧力強化
CNN.co.jp 6/30(金)11:35配信
ワシントン(CNN Money) 米財務省は29日、中国の銀行が北朝鮮との不正な金融取引にかかわったとして、米国の金融システムから締め出す制裁措置を発表した。核兵器や弾道ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し、圧力を強める狙い。
制裁されるのは、具体的にどの銀行なのでしょうか???
制裁の対象となるのは中国の丹東銀行。米政府によると、北朝鮮の不正な金融取引を支える仲介役を果たしたとされる。さらに、中国の個人2人と企業1社に対しても新たな制裁を発表した。
(同上)