さっそく、気になったポイントをピックアップしてみましょう。
僕が目指しているのは、1985年に大阪の枚方市でCCCを創業した時から、まったく変わってないんだよ。それは、CCCが「世界一の企画会社」になること。本屋さんでも音楽屋さんでもない、レンタルショップでもない。企画を売ることがCCCの本業。本や音楽は、そのための方法論と言ってもいい(増田)
効率を求めることと、人が幸せになることとは違う(増田)
これだけモノがあふれている時代に、モノだけ並べられても、人は何の幸せも感じない(増田)
言われてみれば「コンビニエンス」という言葉にはこだわった。「いつでも、どこでも、誰でも」ということにね。その後、1985年に、自分で会社を興して社名を付ける時、僕は改めて、会社の存在意義=レーゾン・デートゥルについて考えた。そして、「カルチュア・インフラを創ること」に行き着いた(増田)
「カルチュア」と「コンビニエンス」という、いわば異質なものを組み合わせ、融合させようとした。一見、相反するものをぶつけることをやったのが、よくわかりました(川島)
ちゃんとブランディングするためには、「空間」と「時間」とを、お客さんと共有できるかどうかが重要なわけ(増田)
お店ってさ、やっぱり最大の「広告」なんだよね(増田)
売り物は「心地いい時間」(増田)
お客さんの暮らしの中で必要とされるものを、きちんと「レコメンデーション」できないと意味がない時代に入っている(増田)
「衣」と「食」があるレベルに達して、今は「住」の時代に入ったわけですね(川島)
When=好きな時に、Where=好きな場所で、Who=好きな人と、What=好きなことを、Why=好きな理由で、How=好きなようにやる──創業の理念と言っていいほど、僕が大事にしていることです(増田)
大事なのは、ビッグデータから、お客さんの気分を感じ取って、ワクワクしてもらえるような提案ができるかどうか、ということ(増田)
◆企画マンが成功しようと思ったら、絶対に忘れちゃならないこと
「増田さんが言っているのだから、いいんじゃない」ということ。つまり信用です(増田)
全国に1,400店、Tカード保有者5,300万人と、これまでに例のない企画会社として、異彩を放っているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。
本書には、その発展の基礎となった創業者・増田宗昭さんの事業構想と、その結果がまとめられています。
家電の成果が出るのは、まだこれからだと思いますが、デキる経営者がどう仮説を立て、どう実行するのかを知る、良いケーススタディだと思います。
ぜひチェックしてみてください。
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