んじゃ、ドーするのか。
結論から言えば、まだできることがあるんです。感情を変えるのが無理なら、感情以外を変えればいいんです。たとえば「言葉」とか「態度」とか。オススメは言葉ですね。ま、カンタンだし。
どうするのかと言うと、嫌いな相手のことを思い浮かべて
「●○さん、ありがとうございます」
と言うんです。これ、相手のいないところで、独りのときにやっていいですよ。相手の目の前でやらなくてもいいですから。あ、もうひとつ繰り返し言いますが、相手のことは好きになれなくてもいいですからね。えへへ。
あなたの嫌いなあの人と巡り会い、付き合ったおかげで(そう、おかげで)あなたは何かは学んだはずです。
- 心配性が過ぎると過干渉になるんだな
- あの人がコマカイのは、几帳面で完璧主義なのかも
- 悪口と噂話はネガティブ情報ばかりで良くないな
- 仕事の遅い自分自身にイライラしちゃっているのかな
- 張り合いたいと思ってもらえる私でいよう
…ま、正直なんでもいいんです。極端な話、コジツケでも構いません。嫌いだという感情以外で、あなたの役に立ったことがあるはずです。それを一瞬でいいから思い浮かべてください。その上で
「●○さん、ありがとうございます」
と言ってみてください。断言できますが、あなたのなにかが変わるから。
あなたがあの人を嫌いな状態は、その状態のまま固定しているんです。もうそこからはちょっとやそっとでは動かせないんです。ところがこの悪い意味でのバランスを崩すとなんだか上手くいくんですよ。
相手を変えるのも、自分から相手を好きになるよう努力するのも言ってみれば、この悪い意味でのバランスを崩すためなんです。そう、もっと言えば、この悪く固まったバランス状態を崩せるなら、他のなんでもいいんですよ。だからありがとうって言ってみるんです。なかなか言えないでしょ? だからバランスを崩せる力があるんですよ。
ちなみにワタクシ。かつてホントーに嫌いだった人がいたんです。もう泣きながら「●○さん、ありがとうございます」って言いましたよ。だって嫌いだったんだもん。でも言っていたら、だんだん気持ちが静まってきて、その人のことなんかドーでも良くなってきて…。そのころには人生が変わっていた(*^O^*)ことに気がつきました。
「●○さん、ありがとうございます」。嫌いな相手にこそコレですよ、なかなか言えないけどね( ・∀・)。
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