スマホの発表会で、日本のメディアが海外YouTuberにキレたワケ

 

本来であれば、記者会見は記者とスチルカメラマン、さらにはビデオカメラマンが別々の場所に配置されるというのが一般的だ。しかし、今回はYoutuberとメディアが同じ座席に混在したために衝突が起きてしまった

しかも、この発表会では、ZenfoneシリーズのCMに出演する韓国の有名俳優がゲストとして登壇することもあり、芸能メディアだけでなく、ファンも参加するという、ごちゃ混ぜな発表会で、「参加する人によって目的がバラバラ」という収集のつかない雰囲気となっていた。

主催するメーカーとして、ひとつのイベントをいろんな人に見てもらいたいというのは理解できる。メディアに対しては製品をきっちりと紹介したいだろうし、Youtuberに向けては、普段、スマホに興味のない人にアプローチできるだろう。アジア諸国となれば、ITに関する専門メディアが乏しく、情報を拡散するにはYoutuberが手っ取り早いという理由もあるだろう。

また、俳優のファンに対して製品をアピールすれば「買ってくれるかもしれない」という目論見もある。

日本でも、昔はメディアとブロガーさらにファンを混ぜて記者会見をするPR代理店があったが、最近はそのようなカオスな現場は少なくなったように思う。結局、それらを混ぜてイベントを実施すると、誰も満足しない不満だらけになるというのが周知されてきたように思う。

そうしたことがわかっている企業は、メディア向け、ブロガー向け、ファン向けのイベントを別々に時間を変えて開催するように配慮しているものだ。

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