なぜ新人と中堅に目標設定を任せた店は、みるみる人材が育つのか

 

あるお店では、中堅スタッフと新人スタッフの間で目標設定をするようにしています。その目標には店長は関わりません。中堅スタッフと新人スタッフの二人だけで、目標を決めているのです。

「今日は◯時までに何人接客しよう」
「今日はこの強化商品を必ず一つは売ろう」

毎日、新人スタッフが出勤するたびに、目標を決めて、取り組んでもらっています。そのおかげで、新人スタッフは、できたときはすぐに中堅スタッフへ報告しに行きます。

「〇〇さん、今売れました!」
「〇〇さん、今日の目標達成しました!」

それを聞いた中堅スタッフも、人が育つ喜びを感じます。次はさらに上の目標を設定するように考え出し、擬似的にマネジメントを体感するのです。

案の定、そのお店では、店長がアレコレ言わなくても、スタッフ同士が勝手に動き回って売上を上げてくれますし、スタッフも勝手に成長していってくれます。その間店長は、店長業務に集中できるので、とても良いサイクルができています。

お店にいるスタッフは、全員が大事なスタッフです。中堅スタッフだけが頑張っていてもいけませんし、新人スタッフだけに目をかけるわけにもいきません。全員がそれぞれの役割を担うことで、お店のサイクルは循環します。

そうするためにも、まずは自店のスタッフ全員を「店長」「副長」「中堅」「新人」と書き出してみてください。その中で、誰が自覚を持てていないか動けていないかを確認する。その人たちが自覚を持って動くためには、どんなやり方ができるか? ぜひ考えてみてください。

今日のおさらいです。

  • 中堅スタッフが自覚を持って、自ら動いてくれる環境にする。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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