それに気付いたのが20歳くらいにやってたマクドナルドのバイト時代でして、夜の店舗クローズというシフトが終わってから、社員(当時は社員とバイトじゃ年収が何倍も違っていて、その差額は薄給のバイトに奢るためだといわれていた時代です)とメシを食いに行ったんです。その社員の人は赴任してきたばかりでほとんど話をしたことがなくて、いつものように、
■ 今日もゴチになります!
って軽口が叩けるような関係になっていなかったんですね。だからファミレスに入っても奢ってもらえるかどうかが分からなくて、万一のことを考えて自分の懐具合と相談してメニューを決めたんです。メシを食って、あれこれ話をしてかさてお会計という時に、
● じゃ、今日はオレが奢ってやろう
って言ってくれた途端、一緒に奢られたもう一人のバイトが、
■ 奢ってくれるんなら最初から言って下さいよ
って文句を付けたんです。その時の社員の切り返しがスゴかった。たぶん何度もこういう場面を経験してたんでしょうね。
● 奢りだって分かってたら何かが変わるわけ? 変わるんならそれは失礼な話だよ
この瞬間に背筋がピッとしましたもん。あ、そういうことなんだ、と20歳で気付いたのは良かったです。その後、これで地雷を踏んでる人を何人も見ましたから。
だったらどう振る舞ったら良いか、なんてことはもう書きませんよ。
上司に奢ってもらえない人はそこを振り返ったら良いんじゃありませんかね。
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2