日本で暮らす私たちは、頻発する地震や台風、ゲリラ豪雨など常に自然災害への不安を抱えていますが、最近では北朝鮮が発射したミサイルも身近な脅威になりつつあります。一体、どのような備えをすれば、来るべき災害に役立つのでしょうか? そこで今回は、今から防災グッズを備えたいけど何を備えていいのかわからないという方のために、サバイバルマニアの「つぼっち」さんに、自宅にこれだけ備蓄していれば大丈夫というグッズを厳選してもらいました。これで、あなたもサバイバル時代で生き残れる!
「3の法則」って何だ?
初めまして。自宅に折コン6箱分、大人2人で2ヶ月分の食料を常備している、つぼっちです。防災グッズを構築する基本として、「3の法則」というものがあるのをご存知でしょうか。3はそれぞれ、3分・3時間・3日・3週間という時間の単位を示しています。
- 空気 3分:人は空気がないと3分しか生きられない。
- 体温 3時間:人は適切な体温を維持できなければ、3時間しか生きられない。
- 水分 3日:人は体内に水分がない状況では3日程度しか生きられない。
- 食料 3週間:人は食べなければ3週間ぐらいしか生きられない。
そこで、備えるべき防災グッズの優先順位も、時間の短いものから準備していきます。
空気 → 体温 → 水分 → 食料
そう、防災グッズもこの「3の法則」に従って準備すればいいのです。
サバイバルマニア厳選、備蓄するならこれを揃えろ!
前置きが長くなりましたが、私が全てAmazonで買える防災グッズを厳選しましたので以下にご紹介いたします。全て、上記の「3の法則」に沿う形で必要なものを並べていますので参考にしてみてください。
「空気」
地震などではビルの倒壊などで発生する粉じんにより呼吸困難になる可能性があります。ビルから発生する粉じんは人体に有害な物質が多く含まれていますので、同時に目を守るゴーグルなども常備しておいたほうがいいでしょう。価格:¥1,827
「体温」
体温維持に非常に役に立つブランケットです。人体から発せられた熱の90%を逃がすことなく反射させて体温を維持してくれます。また、非常にコンパクトに折り畳められ、軽いので普段使っているカバンに入れていくのもいいでしょう。価格:¥632
ロゴス 寝袋 丸洗いやわらかシュラフ・2[最低使用温度2度]
寝袋というと芋虫みたいの身体をすっぽり覆うタイプが多いのですが、こちらは長方形タイプの寝袋です。広げればブランケットとしても使えますし、丸洗できるのもとても便利です。価格:¥7,452
「水分」
こちらの商品の最大の魅力は5年間の保存期間です。都市の災害時は飲水の確保がとても難しいと言われています。道路の崩落、ガレキなどにより、いつ給水車が来られるか予想がつかないのです。季節にもよりますが、飲水だけで1人1日2リットルは備えたほうがいいでしょう。価格:¥1,434
携帯用小型浄水器の中では一番おすすめです。通常のこのタイプの浄水器はストロー型が一般的ですが、こちらは付属の袋に汚水をいれて浄水器に取り付け、その袋を絞ることできれいな水を水筒やコップに入れることができます。価格:¥3,000
「食料」
アルファ化米はお米を乾燥させ、水をいれることにより、もとのご飯へ戻るように加工されたものです。アルファ化米の最大の利点としては長期間の保存ができることと、冷水でも元の柔らかい状態に戻すことができます。災害時はお湯を沸かすのも苦労しますので、気軽にお腹を満すのに重宝します。価格:¥3,450
賞味期限が3年もあるレトルトカレーです。消費期限ならわかりますが、賞味期限が3年というのはすごいですね。温めずにおいしいのも魅力です。価格:¥894
こちらは最後の手段として備蓄して置くといいでしょう。家からどうしても移動しなくていけない時などに重宝します。最大の利点としては乾燥ゼリーとビスケットが5個づつ入っていますので、水分が手元にないときでも気軽に栄養を補給できます。また味も日本人に合わせて和菓子で作られているのもうれしいですね。価格:¥1,749
ここまで、空気 → 体温 → 水分 → 食料のグッズをご紹介いたしました。以下は、これ以外にも常備しておくと助かる防災グッズを厳選してご紹介いたします。照明、情報収集、衛生と続きます。
「照明・バッテリー」
被災時に夜間作業する時や夜道を歩く必要がある時に、両手を使えるようにするためにはヘッドライトが一番いいでしょう。電池式ですが、実用点灯時間が8時間もあるため大抵の作業はこなせるでしょう。価格:¥3,066
こちらのランタンは上部にソーラーパネルがついています。昼間に日の当たるところに置いて充電できるため、効率よく明かりを維持できます。また、懐中電灯としても機能しますので、夜道を歩くのにも便利です。価格:¥1,530
過去の災害時でも電話は通じませんでしたが、インターネットだけは使えていたと言うのは有名な話です。スマートフォンに欠かせないのが、このバッテリーでしょう。しかも、このモバイルバッテリーの容量は24000mAhと大容量です。さらにLEDランプがついていますので、予備の照明器具としても十分に力を発揮します。価格:¥2,999
「衛生」
被災時は水の確保が非常に困難になります。極力、水は飲水に残しておきたいところです。そんな時、身体を衛生的保つためにこの商品が役に立つでしょう。価格:¥219
災害時にはガレキなど危険なものが多くなり、ケガをしやすくなります。家族の人数に応じて救急セットを揃えるといいでしょう。価格:¥2,160
被災時のトイレは大問題です。そこでオススメなのは猫砂です。普段使っている便器にゴミ袋などを取り付け、用を足したあとはこの猫砂をかけます。こうすることで臭いも抑えられ、細菌の繁殖をも防いでくれます。価格:¥2,260
「情報収集」
東京の多様な地域特性、都市構造を考慮してつくられた、完全東京仕様の防災ブック。本書には、知識をつけるだけではなく、今すぐできる具体的な“防災アクション”を多く掲載しています。紙の本(140円で頒布)はこちら。Kindle版は無料
ラジオは災害時の情報収集にとても最適です。こちらのラジオの利点はUSBで充電ができるということです。先ほど紹介したモバイルバッテリーで充電可能ですので、災害時に入手の難しい電池を使う必要がありません。価格:¥1,850
最後に:工夫と知恵
今回ご紹介した防災グッズは、あくまでも一般的なものです。家族に赤ちゃんやお年を召された方がいる場合など、人が変われば備える防災グッズも変わってきます。
しかし、どんなに準備していても不測の事態は必ず発生します。そのためにも、日頃から防災訓練に参加したり、家族で避難ルートの確認をしたり、緊急時の連絡方法や待ち合わせ場所などを決めておくことがとても重要です。
心の準備は、防災グッズの準備と同じく大切なことだと思います。(おわり)
文/つぼっち:防災のプロを目指すサバイバルマニア。近い将来、防災アドバイザーとして、防災教室を開いたり災害対策の講演を全国で行うことが夢。
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