金正恩をイラッとさせた、トランプ氏「北のロケットマン」発言の罠

 

トランプの言葉は「計算」、金正恩は「激昂」

なんか、小学生のケンカみたいになってきました。小学生の悪口の言い合いは、しばしば取っ組み合いのケンカに転化します。しかし、トランプは計算ずく」でやっている気がします。彼は、大統領選期間中も、メチャクチャ口が悪かった。インテリは、「もうやめてくれ!」と耳をふさぎましたが、勝ったのはトランプでした。

トランプは、金を「ロケットマン」「マッドマン」と罵倒します。それで、金正恩は、「大平洋で水爆実験をする!」と言う。それをやったら、どうなるでしょう? 彼を待っているのは、さらなる国際的孤立です。日米は、おそらく「今度こそ、完全な石油禁輸を! 今度こそ、金正恩の資産凍結を!」と要求するでしょう。中国ロシアも、ますます北を守ることが難しくなっていきます

あるいはトランプさん金が暴発するよう誘導しているのかもしれません。かつてルーズベルトが日本にしたように。

北が先に攻撃すれば、「トランプのせいでたくさん犠牲者が出た」という非難はされなくなる。「卑劣な『ロケットマン』『マッドマン』が、先に撃ったのだ!」と。

金正恩、ますます追い詰められてきました

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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