笹食ってる場合じゃねぇ。中国の巨大パンダが「皮肉すぎ」と話題

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先日、上野動物園のパンダの赤ちゃんの名前が「シャンシャン(香香)」に決まったというニュースが日本全国を駆け巡りましたが、無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』で中国在住の日本人著者・ジンダオさんが今回取り上げているのは、本場中国で話題となっているパンダのモニュメント。どうやら芸術作品のようなのですが、そこにはある皮肉が込められているのだそうです。一体どのような「皮肉」なのでしょうか?

中国社会を風刺するパンダ彫刻の登場。芸術家【艺术家】

自己表現を幅が広がるのは良いことですが、芸術は奥が深いです。

ショッピングモールの正面玄関で見かけた、可愛らしいモニュメント。パンダが機械で出来たジャケットを着込んでポージング。手の平には陰と陽の模様が入っています。

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これハリウッド映画のアイアンマンを模写したようにも思えるのですが、モニュメントの下には、こんな紹介が置かれていました。

これ現代芸術家で遼寧省出身の毕横さんの作品。このパンダの作品は「太极」と呼ばれるようです。

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この作品は経済発展を続ける中国で起こる工業粉塵、大気汚染、汚水排水、森林伐採などの環境変化に対して、中国独自の動物であるパンダが自分の身を守っていると皮肉と警鐘を込めた作品

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毕横さんの他の作品は、「新帝国」「解・放」と呼ばれる作品も有名のようで、「新帝国」は龍がモチーフにされた作品、「解・放」はトランスフォーマーの自動車型の戦士に京劇のお面を付けた作品。パンダ、京劇の面など中国らしい素材を組合せた作品を世に送り出しています。

単に他人の作品を模写しているという意見もありそうですが、日本に比べて表現の自由が制限されている中国で、皮肉った品を作品として展示を行い公開している点に、多少なりとも表現が自由になっているようにも感じます。

また芸術というあまり商業的ではない分野で自己表現を行い、勝負をしている。毕横さんは85年生まれの「80后」世代。新しい中国人のスタイルなのかも知れません。

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