その病気「自作自演」かも。武田教授が原始時代の生活を勧める訳

 

その病気、「自作自演」になっていませんか?

最近、健康の第一歩(ガンの予防でも同じことが言われる)として、日光浴、深呼吸、軽い運動が大切と言われますが、これも当然です。そして飽食しない、少し熱めの風呂に入るなども良いとされます。また動物は獲物を追いかけるのに10分ぐらいの激しい運動はしますが、人間のようにテニスやマラソンを1時間もすることはありません。

ところが、体の不調を訴える人の様子を聞いてみると、朝起きてもベッドでグズグズしていてテレビを見ていたり、ほぼ一日中エアコンの部屋に入っていたり、そうかと思うと激しい運動をスポーツと称して真夏に何時間もしたりします。また夜も遅くまで起きていますが、もともと150年ほど前にエジソンが電球を発明するまでは基本的には「暗くなったら寝る」のが普通でした。

つまり、「体の調子が良く、楽しい人生」を送りたかったら、少なくとも朝起きたら太陽の光を浴び、軽い運動(台所など)をして体を慣らし、テレビ、エアコンなどは余り使わずに日光の当たるところで自然と接しながら過ごし、男性は少しきつい運動をし(血管の構造などがそうなっている)、食事は腹八分目か朝食を抜き、夜もできれば10時頃には寝て、夜明けとともに起きるという生活をしてから「体の調子はどうかな?」と様子を見ることです。

あまり運動もせずに「便秘」になったとか、朝の太陽も浴びずに「精神的に不安定」とか、日光浴不足で骨粗鬆症になったり、たらふく食べて肥満や糖尿病になったりするのは、まさに「自作自演」なのです。さらにそれに加えて「幼稚園がうるさい」と怒鳴り込んだり、マンションで上の階の足音が聞こえるなどと神経過敏になる人もいますが、これも「自作自演」が嵩じた例でもあります。

森に足を踏み入れると爽やかな気持ちになりますが、これは樹木の中心部にあるフェノール性の化合物の臭いと、木々の葉がこすれ合う高周波の音とも言われています。私たちは海の中、森の中から出てきたものですから、心理的にも自然に接することは大切です。

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中部大学教授の武田邦彦です。主に環境問題や資源に関して研究を行っております。 私のメルマガでは、テレビや雑誌新聞、ブログでは語ることが出来なかった原発やエネルギー問題に鋭く切り込みます。

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