「管理職になりたくない」とうそぶく人間は、一生キツイ仕事にあえぐ

 

管理職で火の車になる人の原因は、ほぼ二つに収束されます。

一つは前回の「重要且つ緊急性が無い仕事」が出来ていない事。そしてもう一つが管理職の役割を理解していない事です。

管理職の役割とは何か?

それは会社に利益をもたらす事です。ま、これは一担当でも同じですが、管理職になれば決算書の観点で利益を考える必要があります。

だから管理職の報酬とは、担当時代のように”作業時間”に比例して増えるわけでは無く、もたらした利益が評価されて増えるんですよね。だから残業代もつきません。

この役割が分かっていないと、管理職になっても一担当の仕事をし、自らの仕事量を2倍、3倍に増やし、且つ利益ももたらさないというダメ管理職になります。

恐らく世間一般の「管理職になりたくない」という意見は、そうした大多数のダメ管理職が作ったイメージでしょう(-。-)y-゜゜゜。

一方これが分かっている人は、利益を管理値にしますから、効率的に利益をもたらす仕組みを考えます。

その結果、仕事内容がどんどん自動化されてスリムになり、楽になるんですね。

役割で考えれば、組織のトップにいる社長も役割に過ぎません。

トップにいるから一番優秀だと思われがちですが、実は一担当レベルの仕事や専門職の仕事は一つもできません。というよりも出来る必要がありません。

役割と言う観点で言えば、社長に必要な役割は例えば人を使う事です。社長が人を使えず、一担当レベルの仕事まで全部自分でやろうとする社長だったら?

時間もエネルギーも無駄に消耗し、会社を大きくする為のエネルギーが分散してしまいますね。

だから管理職とは、部下の仕事の専門性を理解できなくてもなれてしまうんです。それは管理職に必要とされるものが、専門性とは別の部分だからです。

で、何を管理するかは、上記のとおり決算書の観点から部署が生み出す利益を管理するんですね。

これが分かれば管理職になることは、ただその役割に徹する事だと考えられます。部署の全てをコントロールし、火の車になる必要は無いんですね。

管理職になったら、自分が出来ない事は人に任せる。もうプレーヤーではありませんから、何でも自分一人でやろうとすると上手くいかないし、器も成長しないんですね。

image by: Shutterstock

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