上海在住の著者が、現地中国の日常レポートを通じて、実用的な中国語を教えてくれるメルマガ『上海からお届け!簡単3分、写真で覚える生活中国語』。今回は、中国人にプレゼントすると、喜ぶどころか嫌がられてしまうという、定番の品々を一挙ご紹介。ビジネスシーンなどで、中国の方と親交を深めたいと思っている人は、絶対に見ておいた方がイイかも!
中国人に贈ってはイケないプレゼント
『今すぐ中国語』は中国語と中国の文化、中国の今を伝えよう! というコンセプトのサイトですが、中国人に贈って喜ばれるプレゼントや贈ってはイケない品なども紹介しています。
贈って喜ばれる品は正直、時代時代で変化していきますが、贈ってまずい品は中国の文化や習慣に関係しているので、基本的に変化が少ない。
過去にもいろいろな贈ってはイケない品をご紹介したのですが、ちょっとここで伝えていなかった品を含めて、今日と明日で完全版としてご紹介。
中国人の贈り物選びに活用下さい!
余計な勘ぐり?「钱包(qián bāo)財布」
財布は自分の財源を表現する品です。
そのため友人に財布を贈ると、人によっては、俺って金運が良くないのかな。金運が漏れないよう注意しろって事? など余計な勘ぐりをしてしまう人も。
夫婦間や恋人の間では、互いのことを知っている関係のため、問題ないとされています。
運気がガタ落ち?「刀剑(dāo jiàn)刃物」
新婚の友人や料理好きの友人、引越祝いなど、使い勝手がよく生活に使えそうな品である刃物ですが、スパっと切れ味がよいため、運気が落ちるという意味に。
日本でも「縁が切れる」贈り物で縁起が悪い品とされていますが、中国でも同じく縁起が良い品ではないようです。
めでたい品でも贈るのは危険。「财神(cái shén)福の神」
友人の開業記念などで福の神などめでたい品を贈りたい、そう思う気持ちが湧き上がるかと思いますが、注意が。
相手から福の神を贈られると、贈られた側の運気が停止すると考えられます。
理由は、運気を上げようという気持ちがあると自分から神様が住むお寺に参りに行くのが一般的。
そのため、相手の元に神が出向くのではなく、自分が出向く必要がある訳です。
人は神の元へ向かう必要があって、神様を人に対して贈りつけてはイケないということです。
自由に贈ったり、受け取ってはイケない。「鱼缸(yú gāng)金魚鉢」
人によっては金魚を飼うことを嫌う人も。その理由として金魚鉢に入る魚は鉢以外を自由に行き来ができないから。
自由に行き来できない品を、自分に置き換えてしまわれると、良くないので贈らない方がいいようです。
死を告げる品。「钟表(zhōng biǎo)時計」
時計を贈ってはいけないというのは、日本人にも知られている事が多いのですが、時計の中国語「钟表(zhōng biǎo)」の「钟(zhōng)」と終わりを告げる「终(zhōng)」のピンインと四声が同じ。
「送钟(sòng zhōng)時計を贈る」「送终(sòng zhōng)終わりを贈る」となり、相手にアナタが終わりを告げるという事になり、縁起が悪い。
若い人だったりすると、そこまで神経質に思っていない人もいるでしょうが、この「ピンインが同じ品」をどうしても贈りたい場合、相手に確認をした方がいいでしょう。