スペインのカタルーニャ州がスペインからの独立を求めて住民投票を行ったことが大きなニュースとなっています。「国家と地域の対立」など日本では想像もできないことですが、欧州では国家からの独立を目論む地域はカタルーニャ州だけに限ったことでは無いようです。メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者・高城剛さんは、カタルーニャ州に続き独立の可能性があるとして、日本ではほとんど語られないドイツの「ある地域」について明かしています。
カタルーニャに続けとばかりに独立を宣言しかねない、ある地域のこと
今週は、もしカタルーニャがスペインから独立に成功しEUに留まれた場合、次にそのような独立を目指すのは、どの地域になるのか、私見たっぷりにお話ししたいと思います。
長い歴史を持つ欧州は、20世紀に2度にわたる大きな大戦を経て、EUという大きな枠組みを作ることに成功しました。
もともと大陸ではなく、ユーロとは違う独自通貨ポンドを使い、一度も戦争に負けたことがない英国がEUから離脱するのと違い、カタルーニャのスペインからの独立は、20世紀に枠組みされた国家という体制が崩壊し、地域とより大きな集合体の時代に突入したことを意味します。
現在、EUはカタルーニャの独立に反対しています。
その真意は、EUがこのように地域独立を認めてしまうと、他の地域も続々と独立表明しかねない可能性が高まり、その最大の懸念地域が、ドイツのバイエルンです。