貴方も意図せず加害者に。職場の性的少数者差別が深刻化している

 

E子 「SOGIハラっていうのは、好きになる人の性別、Sexual・Orientationと、自分の性別についての認識Gender・Identityの頭文字S・O・G・Iをハラスメントと組み合わせた造語で、性的マイノリティーの人たちへの差別的な発言や嫌がらせを示しているわけ」

新米 「具体的には、どんな言葉や行為がSOGIハラになるんですか?」

所長 「差別的な発言をしたり、からかったりするのは、当事者に向けてでなくても、発言自体に差別的な意味があることを知っておかないといけないな」

E子 「性的マイノリティーだという理由で、職場で不当な異動を強要するのも当然ダメですよね…」

所長 「『アウティング』と呼ばれるSOGIハラもある。言葉は覚えておいた方がいいな」

新米 「『アウティング』? なんですか?それ」

E子 「たとえば、心が女性であることを隠して男性として入社した人がいたとして、同じ部署の親しい人にだけカミングアウトしたつもりが、関係のない人にまで話が広まり嫌な思いをした、なんてことは聞いたことがあると思うけど、こういうのを『アウティング』っていうそうよ」

深田GL「性的マイノリティーであることを、『あなたに知ってほしい』っていうのと『みんなに知ってほしい』というのは違うからね」

大塚 「偏見がなければ良いけど、実際にはありますよね。そういう中、本人の意思に反して多くの人に知られてしまうことはつらいですね」

所長 「職場で『結婚しないのか』と聞かれ、同性のパートナーがいることを伝えたら、『アウティング』で社内に広められ退職した例もある」

大塚 「現状では、十分に考えられますね」

E子 「心の性が男性の場合、女性の洋服は苦痛なのに、仕事上のパーティーに『もっと女性らしい服で出席するように』と求めることもダメ」

新米 「SOGIハラは、加害者が無意識にやっていることが圧倒的に多いんじゃないですか? 『セクハラ』のように、してはいけないことを定義して広く知られるようにしてもらわないと職場での対応も難しいですね」

全員 「そうだね」

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