貴方も意図せず加害者に。職場の性的少数者差別が深刻化している

sharoushi20171120
 

セクハラ、パワハラ、マタハラなど、職場での差別や不条理な待遇に関する用語が定着しつつありますが、これらに加え新たに「SOGIハラ」という言葉が登場しています。今回の無料メルマガ『新米社労士ドタバタ日記 奮闘編』では、まだ多くの人が耳にしたことのない「SOGIハラ」について、わかりやすく解説しています。

SOGIハラ

LGBTという言葉を知ってますか? 昨年3月23日の198号でも話題にしましたが、この言葉、やっと覚えたと思っていたら、なにやらまた新しい言葉が出てきて、混乱気味の俺である・・・。


新米 「最近は、性的マイノリティーについて認知度も高まり、LGBTって言葉も広がりましたね」

大塚 「そう?」

所長 「少し前に子供の学校の教科書みて、驚いたよ。LGBTという言葉はもちろん、性のことや結婚の様々な形態まで赤裸々に描かれているんだ」

新米 「大学でもないのに、もう学校でLGBTまで習っているんですか?」

大塚 「今はそんな時代なのね」

E子 「たしかにそうね。でも、社内ではそこまで行ってないわよ。就業規則にも入れるのもまだ珍しいわ」

所長 「うーーん、大企業にはダイバーシティは広まったけど、中小企業はまだまだだね。当然、LGBTだってまだまだだ…」

E子 「性的マイノリティーが周知され、学生のうちは自分らしく生活できたという人たちは増えたそうですが、会社に入ると、これまでの環境とギャップが大きく、退職したりうつ病になったりする人もいるという統計も出てますね」

新米 「そっかー、社会に出るとやっぱり違うんですね」

深田GL就職活動のときに、面接で性同一性障害であることを告げると、『帰ってください』と言われた例もあるそうですよ」

新米 「『帰ってください』!? それはひどすぎる…!」

深田GL「『身体はどうなっているのか』、『子どもは産める身体なのか』なんて聞かれたこともあるそうです。とんでもない質問ですね」

大塚 「仕事に全く関係ない質問ですよね。まるで、興味本位のような言い方…!」

E子 「性的指向によって差別をしないことを企業理念に明記したり、研修を行ったりする会社もあるそうだけど、一般的には、セクハラ、パワハラ、マタハラどまりがほとんどね」

所長 「最近は、SOGIハラという言葉も出てきているのは、知ってるかい?」

新米 「SOGIハラ? それなんですか?」

大塚 「LGBTもまだ新しい言葉なのに、もう別の言葉が出てきているのよね」

深田GL「LGBTの認知度は、ここ数年で非常に高まったわね。でも、LGBTという言葉には問題があるという意見が出てきたんですよね」

新米 「え? そうなんですか?」

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