× 医師の経歴
医学部卒業後5年以内で開業している医師は、知識や経験が少ない、あるいは誰にも相談できないので偏っている可能性が高い。精神科医療は治療だけでなく、社会・福祉的サポートの視点も重要なので、社会経験の乏しさは大きな援助開業していなくても、総合病院などを経験せずにクリニックを転々としている医師にも、わたしが患者ならば診てもらいたくない。
× 初診で診断を断言する
精神科の診断は、慎重になされるものである。うつ病だと思われていたのが、最終的には躁うつ病や発達障害、統合失調症という診断に至ることもある。それだけ精神障害の診断は難しいにもかかわらず、「一見診断」をウリにするベテランもいないわけではないが、わたしはそのような傲慢な医師は信用しない。診断の可能性や今後の見込みを控えめに話してくれる医師が、信頼できる医師である。
× 自説を押しつける
「論文でも評価されているこの薬がいい」
「薬は百害だらけで、精神分析が最適」
など、患者と相談して治療を進めていこうという意思ゼロ。
× 日常生活への質問がまったくない
生活指導は、精神科治療のイロハである。食事、睡眠、仕事については、最低限はチェックするものである。
× 最新機器だけで診断を下す・最新治療法をいきなりすすめてくる
ロクに問診もせず経過も追わず、光トポグラフィの結果だけで「うつ病ですね」などと診断する。状態評価もせずいきなり経頭蓋的磁気刺激法なども論外。