実は、このTX、ワンマン運転であるだけでなく、運転自体が高度に自動化されています。また、事情があって交流と直流の区間があるために、高度な「交直両用車」を導入(一部の守谷駅以北入線の車両)しているなど、ユニークな技術も導入されています。そうした点も踏まえて、技術面でも経営面でも実験的な試みとして運行されているのがTXなのです。
勿論、長時間労働の問題は改善すべきですし、自動化に伴う安全性の問題については多角的な検証が必要な面もあります。ですが、このTXが提案している「新しさ」については、明らかな目的を持ってやっていることは間違いないようです。古典的な鉄道ビジネスの伝統という点から一方的に批判したり、疑ったりするべきものとは違うように思います。