日本はすでに「カルチャー」の面でも中韓台に後れを取っている

 

一方、重慶や深センには、「変な髪型のオッさん」が、まだ街中にいます。ですが、台北同様に街中でみかけなくなるのも、そう遠くないように思うのです。ということは、センスのレベルにおいて、そう遠くない先に東アジアがひとつになり、いままで、そのギャップで先行していた日本は立ち行かなくなることも予測されます。

それどころか、いまの日本の十代前半は、逆に東アジアの隣国から強い影響を受けるようになるのかもしれませんし、センスを中心に考えるビジネスならば、東アジア全般をひとつのマーケットとして、いまよりもう一段深く考える時代になると思います。

ただし、長い歴史を持つ食文化の壁を越えるのは、困難を極めるでしょう。そう考えると、サービス業より出店や在庫リスクがないコンテンツ産業全般に可能性を見い出せます。かつて、日本で韓国コンテンツが勃興し、過ぎ去ってみると、国策や日本のテレビ業界や芸能界の思惑にすぎなかったことが露呈しましたが、国内のコンテンツ産業をあらためて鑑みれば、典型的な地場産業のテレビ局や広告に紐づく作品が大半で、独自性が乏しく見えタイの方が進んでいるのではないか、と考えるほどです。

これから10年近くかかるかもしれませんが、東アジアのセンスがほぼ均質化した時、日本発のコンテンツが東アジアを席巻するのか、もしくは、逆に日本が席巻されてしまうのか。良い悪いはさておき、若年層のセルフィー文化を見る限り、すでに日本は後塵を拝しているように見えます。ですが、センスとはお金をかけられない時にこそ、あたらしい表現は生まれます。

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