スポーツショップの品格
「知」とは、「叡智」「知恵」のことでした。スポーツショップの経営者に必要な知恵で最も重要なのは「志」です。社会に対してどのような役に立ちたいか、という思いといっていいでしょう。また、どうしたらお客様や従業員に喜んでもらえるかということでもあります。その方法は「知恵」から生まれるのです。
そして、武士道では、損得勘定を考えないということでした。これは、経営では難しいことのように思えます。しかし、決して儲けてはいけないと言っているのではありません。手にした富でぜいたくをしてはいけないと言っているだけなのです。そして、その富を社会に還元することが「知」であると言っています。
「仁」は、思いやりの心を持って他の人達に接する、ということです。従業員への思いやりは、給与や待遇にも現れるかもしれませんが、重要なのは、普段の接し方でしょう。お客様への思いやりは、価格を安くすることではありません。そのお客様に合った商品を提供し、うまく使う方法を伝えることです。そのためには、お客様のことをよく知っておかなくてはなりません。取引先に対しても、同じことです。どうしたら取引先のためになるかを考えましょう。決して、自分のためだけを考えてはいけません。
その次は「勇」です。「勇」とは、新しいことに挑戦する勇気のことではないでしょうか。変化をする勇気かもしれません。また、何事にも冷静に対処できる心構えも必要です。今こそ「勇」が求められている時代だと思います。
いかがでしょうか。「品格」のあるお店であるには「知・仁・勇」の3つをこころがけることだと分かります。ぜひ、「武士道」を読んで、その中身を理解しましょう。
■今日のツボ■
- 「品格」の柱は「知・仁・勇」である。
- スポーツショップにも「知・仁・勇」は必要である。
- 「武士道」を読んで、お店のあり方を考えると良い。
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