ビジネスメールにちょっぴり知性を。仕事に使える「大和言葉」

shigobi20180112
 

毎日、数え切れないほどやりとりされるビジネスメールですが、四角四面の形式張ったものばかりだと味気も何もありませんよね。今回の無料メルマガ『仕事美人のメール作法』では著者の神垣あゆみさんが、「大和言葉」を元にした、仕事に使える気の利いた言い回しを紹介しています。

仕事に使える大和言葉 伝えそびれたときに

遅ればせ

遅れて馳せ参じること。「遅ればせながら」は、肝心なときに人より遅れて駆けつけることを意味します。最も良いタイミングは逃してしまったけれど、相手に気持ちを伝えたいときに用いるとよい言い回しです。

例えば、年賀状を出しそびれた相手に今年最初のメールを送るとき

遅ればせながら、新年のごあいさつを申しあげます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

といった具合に使います。お祝いを相手に直接言うタイミングを逃してしまったときも、メールでやりとりする際に

このたびはご結婚おめでとうございます。
遅ればせながら、お祝い申しあげます。

と、ひと言添えておくこともできます。

お礼を伝えそびれた場合も、相手への感謝の意をメールやはがきに書き、結びに「遅ればせながらお礼まで」として送れば、たとえ短い文でも相手に伝わります。

仕事に使える大和言葉 決して特別ではない、と伝えるときに

ご多分に漏れず

「例に漏れず」と言い換えることができるように、ほかと同様に例外でなく、という意で使う言い回し。例えば、他社と同様の課題や問題を抱え、自社も同じ状況である、と伝えたい場合

ご多分に漏れず、当社も人手不足に悩まされています。

のように使います。自分の例を挙げ、それが特別なことではないと伝える場合も「ご多分に漏れず」を下記のように使うと説得力が増します。

私もご多分に漏れず、仕事のストレスから体調を崩した時期があります。

私もご多分に漏れず、メタボと診断されてから運動を始めました。

「ご多分に漏れず」は、思わしくない状況が他と同様であるというときに用いる言い回しです。「カープ人気の影響でご多分に漏れず、関連グッズがよく売れる」といった好調で、良い状況のときには使いません。また、表記するときは「ご多聞ではなくご多分」と書くので、注意が必要です。

※ 参考
「ごたぶん」<間違いやすい漢字(4)>VOL.1920

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