ちなみに、学校における管理職である「校長」には強い権限が与えられています。実際のところ、いじめが解決するかどうかは、「校長しだい」のところがあります。やる気のある校長先生ならば、いじめは一日で解決しますし、反対にひどい校長にあたれば「保護者の育て方が悪いから、いじめられる」と責任を転嫁し、いじめはいっこうに解決しません。
学校長は、社会の尊敬も受けますし、学校に於ける権力者でもあります。それ故に、常に「自分は学校長たるに相応しいかどうか」ということを自問自答し生徒や保護者に対して恥ずかしくない自分であっていただきたいものです。
今年のNHKの大河ドラマは「西郷どん」ですが、その偉大なリーダーとして、敬愛されている「西郷隆盛」が好んだ「敬天愛人」という有名な言葉があります。私心をなくして公につくす心というのは、いつの時代も大切なのではないかと思います。
今学年もあとわずかとなりました。この時期のいじめには、特に早期解決が必要です。気にかかることがありましたら、早めにご相談ください。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
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