永江一石さんからの回答
結論から言いますと、もしわたしの息子が同じように言い出したら、まずプロゲーマーのビジネスモデルを説明しますね。
つまり、世界ではゲームはスポーツ(e-sports)として地位が高まってきていますが、日本ではまだ「ゲーム=娯楽、暇つぶし」という認識が強く残っています。韓国などはゲームの大会賞金だけで生活している人もいますが、それは競技人口の中でもごく一部であり、さらに日本でいうとほんの数えるほどしかいないんです。例えば日本のプロゲーマーとしては最も有名なのは梅原大吾さんですが、彼も普段はイベント出演や本の執筆、雑誌のコラム連載などゲーム以外の仕事をこなしているんです。つまり、中卒で漢字も書けないような頭じゃ通用しない職業なんだということをイチから説明すると思います。
それでもやりたいと主張してきたら、「もし失敗した時にどうするのか?」と聞きますね。野球選手だって世の中で何十万人も夢見ては破れ、サラリーマンになったり居酒屋で働いたりするんです。部屋にこもってゲームばかりやっていて、もしプロゲーマーになれなかったら全く潰しがききません。「高校を出ていないとリスクが高すぎる」とありますが、今や日本人の半分は大学に進学しているわけで、高卒でも十分リスクが高いと思いますよ。