米ロの対決で、中国は漁夫の利を得ています。
私たち日本人は、「アメリカは、共産党一党独裁国家中国を敵視している」と思いがち。しかし、事実を丹念に追ってみれば、まったく違う絵が見えてきます。キッシンジャーは70年代時点で既に、「米中は、事実上の同盟関係である」と断言しました。89年の天安門時代と91年のソ連崩壊で、米中関係は一時悪化した。しかし、94年には、「元の同盟関係に戻った」と、米国防総省顧問のピルズベリーさんが語っています。
私たちは、「良いこと」も「悪いこと」も「あるがまま」にみなければなりません。特に米中ロ関係の動向については、できるだけ詳細に知っておく必要があります。