親子で考えたい、Youtuberの登場で歪められた「自由の概念」

 

ただ、最近の自由という言葉の風潮は某動画投稿コンテンツに出演する人たちの行いのように、自分が考える自由だったり自分の周りが受け入れてくれるから良いといった解釈が多いように感じる。

情報における格差がなくなり、子どもでも大人でも同一の情報に時間差なくアクセスできるようになっている。そうなるとこれまでとは違った教育が必要になるのではないだろうか。

私たちは教育というと知識を増やし、苦難に耐えるためのメンタルを養うためのものだと思っている。もちろんそういった側面はある。しかし、そういった教育というものは人口が増えていくという前提で経済成長を促すために作られたものであるとも言える。

資本主義という土俵で個人ではなく日本というチームで戦うためにはそのような戦略はあり得た。だが、時代は変化している。

先人たちの力により成熟した国に私たちは住むことができている。このような国では、知識を詰め込むだけではなく上記した「自由」といったような抽象的な概念を再定義し子どもたちに考えさせる必要があるのではないだろうか。

こういった答えの出にくい議論を、学校や家庭などでしっかりと行ってもらいたい。それは必ず子どもにとって財産になるはずだ。

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小原一将この著者の記事一覧

■医師を目指して二浪したが実力不足のために薬学部へ。しかし、薬学には全く魅力を感じられなかった。哲学や心理学などの本を読み漁り、サークル活動やフリーペーパー作成など大学生活を薬学以外に費やした。 ■薬剤師資格を持たないまま卒業し、臨床心理士を養成する大学院へ進学。しかし、臨床心理学の現状に落胆。 ■薬学の勉強をし直して薬剤師資格を取得。薬局に勤務し今に至る。 人間とは何を考え、どのように行動するべきなのかを大学生活の4年間で考え抜いた。友情や恋愛、道徳や倫理などジャンルにとらわれないものを提供する。

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【著者】 小原一将 【発行周期】 毎月1,11,21,日

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