イギリス、対ロシア制裁を発動
そして、メイ首相は、対ロシア制裁を発表しました。
英国、ロシア外交官23人を追放へ 元スパイ襲撃で
3/15(木)5:16配信
【AFP=時事】英国で発生したロシア人の元二重スパイに対する毒殺未遂事件に関し、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は14日、英政府はロシア政府に事件の「責任がある」と判断したと述べ、同国外交官23人を国外退去処分とすると表明した。また、サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会への王族や閣僚の出席を含め、高官級でのロシア側との接触を停止する意向も示した。
ロシア外交官23人を国外退去に。政府高官のロシア側との接触停止。ロシアは反発し、「対抗措置を取る!」と宣言しています。おそらく、ロシアからイギリス人外交官が追放されるのでしょう。ちなみに、アメリカも翌日、「別件」で対ロ制裁を発動したことに触れておく必要があるでしょう。
<米国>大統領選直前の発動、ロシアけん制か 制裁措置発表
毎日新聞 3/16(金)10:24配信
【ワシントン高本耕太】米財務省は15日、2016年米大統領選介入に関与したとして、ロシアの24団体・個人を対象にした制裁措置を発表した。ロシア大統領選(18日)直前に発動することで、ロシアを強くけん制する狙いもあるとみられる。トランプ政権の大統領選介入疑惑に絡んだ制裁措置を発動するのは初めて。
そして、なんとイギリス、アメリカ、フランス、ドイツがロシアを非難する「共同声明」を出しました。
英米仏独がロシア非難 元スパイ襲撃で異例の共同声明
3/16(金)4:20配信
【AFP=時事】英国、米国、フランス、ドイツの4か国首脳は15日、英国で発生したロシア人元二重スパイ毒殺未遂事件を受けて異例の共同声明を出し、ロシア政府を名指しで非難した。
ホント、異例ですね。
ちなみにこの件、ロシア国内ではどう受け取られているのでしょうか?「プーチンが指示してやらせた」と信じている人は、ほとんどいません。なぜ? ロシアでは3月18日に大統領選挙があった。大統領選前に、「裏切り者を消せ!」と指示して、「わざわざ支持率を下げることをするのか?」というのです。ロシア人の大半は、「(イギリスの諜報)Mi6あたりがやって、プーチンに罪をなすりつけた」と信じているようです。どうなんでしょう??
ま、いずれにしてもわかるのは、イギリスとロシアの関係は、「メチャクチャ悪化している」ということ。そればかりでなく、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、EU、NATOとロシアの関係が、メチャクチャ悪化している。