福田次官セクハラ疑惑、テレ朝の会見で狂った財務省の「筋書き」

 

テレビ番組などで音声版の一部が繰り返し流されているのは周知の通り。

記者 「財務省と森友学園、どうなんですかね」
福田 「今日ね、今日ね…抱きしめていい?」
記者 「ダメです」
福田 「いいじゃん」
記者 「福田さんは引責辞任はないですよね?」
福田 「もちろんやめないよ。だから浮気しようね」
記者 「今回の森友案件で、一番大変だったことってなんですか?」
福田 「いろいろ大変だったけど、これからがうんこだから。胸触っていい?」
記者 「ダメですよ」
福田 「手しばっていい?」
記者 「そういうことホントやめてください」
福田 「手しばられていい? 手しばられて、おうち行って『○○』(番組名)を見るかぁ…」

 

(中略)

 

記者 「トラック何千台も使ってゴミ撤去した…」
福田 「そうだな、しかしその程度は大したことじゃない。そもそもなんで8億円値引きしたかってことだよ。籠池がしつこかったんだろうけど」
記者 「昭恵さんの名前あったからじゃないですか?」
福田 「デリケートな話なんだよ。それは直接関係ないと思うけど…」
記者 「はい」
福田 「おっぱい触っていい?」

 

(後略)

安倍官邸や麻生財務相は森友問題の全ての罪を理財局になすりつけようとしている。上座に控える事務次官や大臣の責任については頬被りだ。この点をふまえ、事務次官の怒りを買わないよう、やんわりと森友問題についての認識を聞き出そうとする記者の思いが、この会話記録から伝わってくる。

しかし、何を質問しても、福田氏はまともに答えないばかりか、なめてかかって下卑た話に持ち込もうとする。女性記者の怒りに火が点いたとしても全く不思議はない。

財務省の記者クラブに所属する記者がなぜ福田次官のセクハラ情報を自社の媒体で取り上げず、週刊新潮に流すのか、といった疑念を呈する声がある。それはあまりにマスコミの現場を知らなさすぎるしその女性記者に対して酷というものだ。

この記事が出て音声データが公開されたあと、官邸が更迭を検討というニュースが流れ、官邸主導で幕引きが図られるのかと思われたが、16日になって、財務省は「福田事務次官に関する報道に係る調査について」なる文書をマスコミに配布し、強気の姿勢を打ち出した。流れの急転回に驚いた人も多いはずだ。

おそらく福田次官はこの一件についてどう対処するかを個人的な問題であるにもかかわらず財務省の顧問弁護士に相談したのであろう。その結果、週刊新潮の記事を全面否定する方針が決まった。

福田氏の声に酷似していても、100%断定できるものではない。シラをきり通せばいい。しかも相手の女性記者の声は被害者への配慮で消されている。その点を突いて、記事や録音の信憑性を疑わせる方向の主張が可能だと判断したのではないだろうか。

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