概念よりも、行動で
強いて心理学的に対策を考えるなら、とにかく「行動へのフィードバック」を与えることです。「人の心を読めるようになれ!」とか「相手がイヤがることをするな!」とか、ましてや「セクハラをやめよう!」という「理解しづらいアバウトな言い方」ではなく、たとえば相手の発言にたいして、「その言い方はイヤなので、やめてもらえますか?」など明確に発言・行動を注意することです。
もちろん直接言いづらいなら、注意できる立場の人に相談してもいいかもしれ
ません(重ねて男女ともに起こし得る問題なので、誰でも注意しておきましょう)。
また「言いづらい」という方は、相手の発言をそのまま繰り返すのも手。「恋人いるの?」なら、「『恋人いるの?』ですか…」など言えば、鏡のように自分の発言を繰り返されることで、ちょっとだけ「あ、そんなこと言ったんだな」と意識させる働きもあります。覚えておきましょう。
何にせよ重要なのは、「セクハラをするのはダメだ!」で終わらせてしまうのではなく、「それは生まれつきのものが関わる可能性もある」ということを知り、その上で対策を考えてみること。
重ねてセクハラは男女問わず起こりえる問題ですし、くわえてこれは、あらゆる「ハラスメント」についても言える可能性があるので、覚えておくといいかもしれません。
今回のまとめ
- セクハラは「心が読めない」ことで起こる。
- よって大切なのは「行動」そのもので注意すること。
ちなみに自分自身、この知識を知って、「そうか、心が読めないというのは、あまり良くないことなんだな」と思い、それから人の心を見抜く系の知識をたくさん学びました。そしてとにかく相手を観察し、ある程度、感じていることを読めるようになりました。
あるとき、話していた人がモジモジしていたので、こう言いました。
「もしかして、トイレ行きたいですか?」
結果的に正解でしたが、微妙な空気になりました。読み過ぎるのもそれはそれで問題だと感じつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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