次の本から、引用する。
●『スペシャリスト直伝! 小1担任の指導の極意』宇野弘恵 著/明治図書
雑巾の役目は、汚れを雑巾に移すことです。これがわかっていないと、雑巾を滑らすだけで「拭いた」つもりになります。
こんな一見「当たり前」のことが、わかっていることが大切である。自分自身を汚すことで、他をきれいにする。それが雑巾。こういうことを、一年生段階で教えるべきだということである。六年生がやってくれるから、トイレのことも、教えないと気付かないのである。
自分自身が大変な思いをすることで、他を輝かせることができる。汚れない訳にはいかない。自分だけがきれいなものを使いたいというのは「きれいなもの好き」の人間の考え方である。「きれい好き」の人間は、自分が汚れても周りをきれいにする。そして、無駄に周りを汚さない。掃除は、そういうことも気付かせてくれる。
法的には毎日やる必要がない。しかし、やはり、意味がある。日誌を書かせるのと同じで、大変でも継続的にやらせたいのである。大変なことには「大きく変わる」可能性がある。
「掃除は当たり前」という考えに一石を投じてみたく、書いてみた。
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