いつから「沢山お金を得る事」が幸せの条件になってしまったのか

 

お金はよく言われるように、価値交換の媒体としてはよく出来ている。長く保存することができて携帯性も良く、国家が保証してくれている。他人と交流する時にはとても役立つ。しかしそういった概念を超えて成長し、幸せを得るために不可欠なツールとなっていることには違和感を覚える。

生きることや幸せになることに直接つながる道があるかもしれないにも関わらず、お金という媒体を多く手に入れる必要があるという先入観によって一度しかない貴重な人生を無駄にする可能性がある。

もちろんそれぞれ多様な人生があるのでこの考え方を押し付けようとは全く思わない。しかし、画期的なデバイスが発明されてこれまで想像も出来なかったことが当たり前に出来るような世の中で、未来を生きる子どもたちにどんな姿を我々は見せているのだろうかと思う。

お金を得る必要があるという固定観念から抜け出させるためには最低限のお金がある状態を作り出すというのも解決の一つかもしれない。もちろん私は経済学や資本主義を専門に勉強したことはないので想像でしかない。

ベーシックインカムという制度は今後検討が必要ではあるが、人類が辿り着いた現在の資本主義の形を改善、もしくは考え直す材料にはなるのではないかと思っている。

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■医師を目指して二浪したが実力不足のために薬学部へ。しかし、薬学には全く魅力を感じられなかった。哲学や心理学などの本を読み漁り、サークル活動やフリーペーパー作成など大学生活を薬学以外に費やした。 ■薬剤師資格を持たないまま卒業し、臨床心理士を養成する大学院へ進学。しかし、臨床心理学の現状に落胆。 ■薬学の勉強をし直して薬剤師資格を取得。薬局に勤務し今に至る。 人間とは何を考え、どのように行動するべきなのかを大学生活の4年間で考え抜いた。友情や恋愛、道徳や倫理などジャンルにとらわれないものを提供する。

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【著者】 小原一将 【発行周期】 毎月1,11,21,日

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