破壊力抜群?「半額セール」で大成功するための3つのポイント

 

半額を実施するときの大事なポイント

何よりだいじなことは、当たり前ですが「全体で損をしないことです。それを事前にしっかりと計算し、認識して計画します。そのためには、

1.荒利ミックス

半額商品は単品ではよくてトントン基本的に赤字です。そこで荒利の高い商品をしっかり陳列して売り場を作りPOP広告を充実させる。味付け商品や総菜など、荒利の稼げる商品が重要です。あわせて考えたいのが荒利率より「最終荒利額」です。荒利率が下がってもその分売上げが伸びれば最終荒利の「は確保できます

2.数量限定

損失を予めここまでと決め、そこから逆算して、半額にする販売品目と販売数量全体と一人あたりの数量を限定します。決して「ケチケチ」しないこと。お店が許すギリギリの線を想定します。真剣に「これが半額!」と喜んでもらうことを考えましょう。売る側が「辛いなあと思うくらいでないとお客さまは感動してくれません

3.この機会に売りたい品をしっかり売る

これこそが半額の目的です。100円均一でも述べましたがそれはあくまで「集客」の手段です。一番の悲劇は死にもの狂いで企画した半額商品だけしか売れず、「いったい何のためにやったんだろう」という結果になることです。大事なことはそこから何につなげるかということ。つまり、半額で店に来ていただいたお客様に、そのお店のいちばん買って欲しいものをしっかり売ること。そのためには当店ならではの商品があること、なければつくることです。来ていただいたお客様に、しっかり目立つ陳列をして、「うちにはこんないい商品がありますよ」という展開に結びつかなければ、「エサだけとられて終わる!」ことになります。

繰り返します。

  • 「半額で集客して、ほんとうに買って欲しいものを売る」こと
  • そのためには「自店ならではの商品をもつこと、創る」こと

です。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 前沢しんじ 【発行周期】 ほぼ 週刊

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