半額を実施するときの大事なポイント
何よりだいじなことは、当たり前ですが「全体で損をしない」ことです。それを事前にしっかりと計算し、認識して計画します。そのためには、
1.荒利ミックス
半額商品は単品ではよくてトントン。基本的に赤字です。そこで荒利の高い商品をしっかり陳列して売り場を作りPOP広告を充実させる。味付け商品や総菜など、荒利の稼げる商品が重要です。あわせて考えたいのが荒利率より「最終荒利額」です。荒利率が下がってもその分売上げが伸びれば最終荒利の「額」は確保できます。
2.数量限定
損失を予めここまでと決め、そこから逆算して、半額にする販売品目と販売数量(全体と、一人あたりの数量)を限定します。決して「ケチケチ」しないこと。お店が許すギリギリの線を想定します。真剣に「これが半額!」と喜んでもらうことを考えましょう。売る側が「辛いなあ」と思うくらいでないとお客さまは感動してくれません。
3.この機会に売りたい品をしっかり売る
これこそが半額の目的です。100円均一でも述べましたがそれはあくまで「集客」の手段です。一番の悲劇は死にもの狂いで企画した半額商品だけしか売れず、「いったい何のためにやったんだろう」という結果になることです。大事なことはそこから何につなげるかということ。つまり、半額で店に来ていただいたお客様に、そのお店のいちばん買って欲しいものをしっかり売ること。そのためには当店ならではの商品があること、なければつくることです。来ていただいたお客様に、しっかり目立つ陳列をして、「うちにはこんないい商品がありますよ」という展開に結びつかなければ、「エサだけとられて終わる!」ことになります。
繰り返します。
- 「半額で集客して、ほんとうに買って欲しいものを売る」こと
- そのためには「自店ならではの商品をもつこと、創る」こと
です。
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