謝罪の受け入れなど
多くの協力を得て学校不在で問題は調査完了前にほぼ終結していたが、加害の母親らの謝罪を受け入れないと逆いじめが発生する懸念があったため、問題の中心人物であるA君に協力してくれた友人やその母親らにお礼を言ってまわろうと提案した。
彼は断罪すべきだと思っていたそうだが、それでは今回の加害の中心となった母親らと一緒になってしまうし、対立構造を持ったままになってしまうと説得を重ねた。
このケースでは、保護者らの言動が影響し、子供らのいじめに発展したことを中心にして、加害の中心となった母親らには、謝罪は求めないから、猛省して二度とこのようなことはしないと自分で誓って欲しいというメッセージをお礼とともにA君の口から話させることにした。
こうしたメッセージは必ず漏れ伝わるものである。
問題終結のサイン
調査協力をしてくれた保護者のうち、本件で加害の中心となった母親らに近い存在の保護者がいる。この人物らは、調査協力の要請をして回る私を探し、直接抗議をしてきた夫婦であるが、その際に説得をして、中立的に情報提供をしてくれることになった。
私はこの夫婦をフラグにして、加害の中心となった母親らにA君のメッセージが伝われば、なんらかのアクションがあると考えていた。
この夫婦は、調査対策が進み、加害の中心となった母親らが、直接他の保護者から抗議を受けたりするところを見て、新たないじめを起こしていると抗議をしてきたから、A君のメッセージは攻め過ぎずに、ホコを納めさせようとする私の意図であることを説明していた。
「迷惑をかけてごめんなさい。自分のしたことの浅はかさに反省しているし、、、」
夫婦の方へ中心人物からメッセージがきた連絡を受け、私は本件から引き上げをした。
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