部屋干しの嫌なニオイを解消。科学者は薬局で手に入る液体を使う

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生乾き洗濯物の嫌な匂いが気になる「梅雨の時期」は洗剤選びにも一苦労。宣伝文句につられていろいろ試すもどうも効果がイマイチ、という声も多く聞かれます。そんな方のために、今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で科学者のくられさんが、薬局で手軽に買える「ある薬品」の驚くべき消臭効果を紹介しています。

梅雨時の洗濯

じわじわと梅雨の気配が近づいてきました。雨の日にもどうしても洗濯物をしなくてはいけない日もでてきます。市販の洗剤の中には、消臭剤入りや、部屋干し用ということで抗菌剤やら銀イオンなどが配合されているモノが売られていますが、そんなものより、もっと古典的な消臭洗剤が実は薬局に売られています。

 ● 塩化ベンザルコニウム

結核菌や一部のウイルス以外、グラム陽性、陰性菌のみならず、芽胞のない細菌やカビ類といった真菌類全般に広い殺菌力を持っているもので、陰イオン性界面活性剤が普通のセッケンに対して、陽イオンを放出するので逆性セッケンとも呼ばれます。洗浄力はとりたてて高くないのですが、凄まじい殺菌力があり、衣類を殆ど傷めない(モノによるので大事なものはテスト必須)ので、病院のシーツなどの洗濯にも使われています。

洗浄力が弱いとはいえ、最近の洗濯機は普通に水だけでも相当汚れがおちますし、残り湯などでも利用可能です。(ちなみに夏場の残り湯は雑菌が繁殖しやすいので、就寝前に、ペットボトルキャップ一杯程度の少量のハイターを残り湯に入れてよく混ぜておくと、適度に殺菌されるし、この程度の塩素では脱色や毒性などは人間には問題ないレベルになる)。

使い方は簡単で、ふだん使っている洗剤の代わりに、薬局で売っているベンザルコニウムの液体を入れるだけ。分量は100~200倍程度で十分なので、洗濯機に投入される水の分量に対して計算…してもいいのですが、だいたい柔軟剤と同じような計量で入れてOKです。

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