臨床心理士が伝授、ビジネスのバイブル『7つの習慣』の活かし方

 

まず劇的な変化が訪れました。その日の仕事を翌日に持ち越すことがなくなったんですね。これは自分にとっては大きな驚きでした。実は自分では日をまたいで仕事を持ち越しているという感覚がなかったからです。

ただ単にそれは、持ち越していないように自分に見せるための小細工をしてただけなんですね。詳しくは書きませんが、そういうところはスマホアプリの罠かもしれません。デジタルというのは物理的に積み上がっていく書類と違い、簡単に脳がダマされてしまうのです。

仕事を持ち越さなくなったことで、達成感があるというよりも自尊心の毀損がやみました。仕事を持ち越すということは、無意識のうちに毎日毎日自分に欠点をつけているようなものだったのです。毎日毎日不合格。そんな人間が、自分の仕事の価値を自分で認めてあげることなんて不可能です。

そして第一領域をスピードを上げて解決するのは、第一領域をすべて終わらせて第二領域に取り組む時間をつくるため、というふうに言語化して自分の中で落とし込むことで、【第二領域自分の目標に直結することに時間とパワーを使うということがより意識化されるようになり、自分の目標に対する捉え方というか、自分の中での目標の位置付けもより高くなったという感覚があります。

さらには、第一領域を「重要で緊急度が高い」と判断した自分自身の判断力にも自信を持てるようになりました。それを言語化することにもつながったと思います。

そうすることで、心おだやかに、本を読んだり、こうしてメルマガを書いたり、日々の仕事とは次元のことなる仕事ための準備をすることができるようになったわけです。「第二領域を優先しよう!」としていた頃には全てが中途半端というか、片手間に、空き時間をみつけてやっつけ仕事的に第二領域のことにとりかか「フリ」をしていただけだったのだと思います。

今日書いたことは早くメルマガにしたいと思っていたことなんですが、なかなか活字にすることが自分のなかではできませんでした、ようやく言語化することができました。言語化ができたという達成感も、自分の中では第二領域の一つだったんだなと、ここまで書いていて気づきました。

ここのところ。「言語化」というテーマについても、最近の自分の中ではまた大きな気づきの一つですので、稿を改めて書きたいと思います。

それではまた!Ci vediamo!

image by: Shutterstock.com

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「臨床」という言葉は、人が横たわる床や寝台というギリシア語をルーツとし、元々は宗教的な言葉として用いられていました。それが医療、心理学、教育の世界でも用いられるようになり、徐々に「現場」という意味合いが強くなってきました。  しかし現場というのは何も医療などの専門的な分野に限ったことではありません。人が人に出会う場面は全て「現場」であり「臨床」であると言えます。様々な場面で「生きる」方にとって「活きる」知識や気づきを提供する、すなわち「臨床力」のヒントとなるようなメルマガを目指します。

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【著者】 渡邊力生 【発行周期】 ほぼ 日刊

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