8年連続赤字からシェアNo.1に上り詰めたビール会社「復活の魔法」

 

確認された大事なこと

まずは、ヤッホーブルーイングの「存在意義」です。

  • 画一的な味しかなかったビール市場にバラエティを提供し、新たなビール文化を創出する。そして、ビールファンにささやかな幸せをお届けする。

いいですねえ。「新たな文化の創出」と「ささやかな幸せ」がキーです。井出社長は、これを「ミッション」と言っていますが言い換えれば「企業理念」ということになります。

次は「企業文化」。

  • フラット
  • 究極の顧客志向
  • 自ら考え行動する
  • 切磋琢磨する
  • 仕事を楽しむ
  • 知的な変わり者

の6つです。これらは「クレド」とか「行動規範」と言われるものでしょう。

その次に決めたのが「ビジョン」です。

  • クラフトビールの革命的リーダーとして、2020年にシェア1%を目指す。

いわば、「経営目標」ですね。

「企業理念」「クレド」「経営目標」の3つが確認されれば、もう大丈夫。経営がぶれることはありません。そして、それらが社員に浸透していけば、皆が同じ方向に進んでいけるのです。

続いて、マーケティングに必要な「誰に何をどうやって」提供するかということが決められていきます。

「誰に」は、「知的な変わり者」。ビールを連想させない人を対象としているところが良いですね。

「何を」は、「僕らが目指す理想の味」です。これも、単なる商品をさしてはいません。いわゆる、差別化のできる価値を言っているのでしょう。

そして、次は「どうやって」です。ここがヤッホーのマーケティングのキモではないでしょうか。本では、いくつかの例が紹介してあります。

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