確認された大事なこと
まずは、ヤッホーブルーイングの「存在意義」です。
- 画一的な味しかなかったビール市場にバラエティを提供し、新たなビール文化を創出する。そして、ビールファンにささやかな幸せをお届けする。
いいですねえ。「新たな文化の創出」と「ささやかな幸せ」がキーです。井出社長は、これを「ミッション」と言っていますが言い換えれば「企業理念」ということになります。
次は「企業文化」。
- フラット
- 究極の顧客志向
- 自ら考え行動する
- 切磋琢磨する
- 仕事を楽しむ
- 知的な変わり者
の6つです。これらは「クレド」とか「行動規範」と言われるものでしょう。
その次に決めたのが「ビジョン」です。
- クラフトビールの革命的リーダーとして、2020年にシェア1%を目指す。
いわば、「経営目標」ですね。
「企業理念」「クレド」「経営目標」の3つが確認されれば、もう大丈夫。経営がぶれることはありません。そして、それらが社員に浸透していけば、皆が同じ方向に進んでいけるのです。
続いて、マーケティングに必要な「誰に、何を、どうやって」提供するかということが決められていきます。
「誰に」は、「知的な変わり者」。ビールを連想させない人を対象としているところが良いですね。
「何を」は、「僕らが目指す理想の味」です。これも、単なる商品をさしてはいません。いわゆる、差別化のできる価値を言っているのでしょう。
そして、次は「どうやって」です。ここがヤッホーのマーケティングのキモではないでしょうか。本では、いくつかの例が紹介してあります。